17%…尹大統領の支持率がまた最低値(1)
尹錫悦(ユン・ソクヨル)韓国大統領の国民向け談話および記者会見の翌日の8日、尹大統領の国政支持率が17%という世論調査の結果が出てきた。 韓国ギャラップが5-7日に調査をし、この日に結果を公開した世論調査で、尹大統領の職務遂行に対する肯定的な評価は就任後最も低い17%となった。前週は19%だった。否定的な評価は72%から74%に増え、過去最高となった。職務遂行を否定的に評価する理由は金建希(キム・ゴンヒ)夫人の問題が19%で最も高かった。前週は17%だった。尹大統領の談話・会見は調査の最後の日にあった。韓国ギャラップは「その反響は今後をもう少し眺める必要がある」と述べた。今回の数値にそれほど反映されていないということだ。 大統領室の関係者は「国民向け談話と記者会見は変化が必要だという共通した認識を持ってしたものだ。そのような認識に基づいて変化と刷新を始め、今後も継続していく」とし「そのような変化を通して国民の信頼・信任をまた得られるよう熾烈に努力する」と話した。別の大統領室関係者は「具体的なアクションで刷新を見せる」と語った。 実際、大統領室は後続措置に速度を出している。金建希氏が今回の海外歴訪に参加せず、特別な変数がない限り年末まで公開活動もしないという。 大統領室の関係者は記者らに対し「金夫人は尹大統領の次の海外訪問に同行しないことにした」とし「昨日(7日)の大統領談話および記者会見の後続措置」と伝えた。尹大統領は前日の会見で「(妻の対外活動を)国民が嫌がるのならやるべきでない」とし「外交慣例上、また国益活動上必ずするべきだと私と参謀が判断する場合を除いて事実上中断してきた。今後もこうした基調を継続していく」と述べた。 金氏を公式補佐する第2付属室もこの日、正式に発足した。前日、第2付属室長にチャン・スンチル元市民社会秘書官が任命されたのに続いて付属室の職員も近く発令がある。全体の職員数はチャン室長を含めて1けたという。空間も大統領夫人が使用した青瓦台(チョンワデ、旧大統領府)ムグンファ室の3分の1にならない規模だ。金氏のための執務室はないが、外国首脳の配偶者が訪問する場合に備えて接見室は設置される。金氏の活動自体が大きく制限されるだけに第2付属室の業務量もかなり縮小される見込みだ。 通話録音、メッセンジャー対話内容の流出などで絶えず論争の中心にいた尹大統領と金氏の個人携帯電話番号も近く変更される。尹大統領は前日の会見で「あらかじめ元大統領のプロトコル(手続き)に従って(電話番号を)変更すればよかったが、私自身からしてできなかった」と話した。今後、大統領室は尹大統領と金氏の意思疎通の窓口は公式通路に一元化する計画だ。 内閣改造と大統領室改編など人的刷新作業も進んでいる。民情首席室を中心に公職候補群を決め、一部の人事については検証作業も行っている。尹大統領は前日、「任期の折り返し点(10日)を迎える時点で適切な時期に人事を通した刷新をする」という趣旨の発言をした。ただ、時期は年末年初になる可能性がある。米国のトランプ政権が新しく発足するなど国際情勢が急変する状況も考慮して対応する必要があるからだ。尹大統領は10日、トランプ政権の発足による経済および安保政策の変化と影響を点検するため「対外環境変化による経済安保点検会議」を開く。成太胤(ソン・テユン)政策室長はこの日のインタビューで「全体の省庁レベルで当選者(トランプ氏)の大統領選挙公約と予想される我々への影響をすでに分析している状態」とし「米国の新政権、議会でも引き続き経済協力を強化していけるようにする」と強調した。