【競馬予想】阪神JFは例年とは違う舞台が波乱を引き起こす!? 穴党記者推奨の2頭で好配当を狙え
「前走のGIIIファンタジーS(11月2日/京都・芝1400m)では1番人気に推されながら5着に敗れましたが、不良馬場となって、結果としてインを通った先行馬が有利なレースとなりました。 そうしたなか、大外枠発走から、終始外、外を回ってきた同馬としてみれば、敗因は明確。それでも、勝ち馬とコンマ1秒差まで追い上げてきたレースぶりは評価に値しますし、京都の下り坂でスムーズに加速していましかたら、コース適性も問題ないでしょう。 そして何より、鞍上の鮫島克駿騎手が同馬を高く評価。阪神JFに向けても、『前回は負けましたけど、強い競馬でした。次につながらない競馬だけはしたくなかったですから。2歳牝馬のなかで、能力はトップクラスのものを持っていると思います。持久力を求められる阪神のマイルより、キレ味が生きる京都のマイルのほうがよさそうです』と、手応えを口にしています。 前走の敗戦で人気を落とすようなら、狙い目です」 太田記者はもう1頭、注目している馬がいる。アルマヴェローチェ(牝2歳)だ。 「札幌の新馬戦(8月4日/芝1800m)を逃げ切り勝ち。続くGIII札幌2歳S(8月31日/札幌・芝1800m)では、中団から伸びてハナ差の2着。それぞれのレースぶりから、センスの高さを感じました。 今回、手綱を取るのは岩田望来騎手。調教でまたがって、『イメージどおり、乗りやすかった』と好感触でした。 過去2戦が洋芝でのレースで、今回は速い馬場への対応が求められますが、例年なら開幕2週目の阪神だったのが、今年は10月から開催が続く京都。初の京都にはなりますが、長期開催で傷みが見られる馬場は、同馬にとってプラスに働くのではないでしょうか」 来春の牝馬クラシックの行方をも占う2歳牝馬の頂上決戦。今年も思わぬ伏兵が台頭し、好配当をもたらすのか。それが、ここに挙げた2頭であってもおかしくない。
土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu