エース43号機に手応え十分の山本景士郎

＜ 22日・福岡ボート・2日目 ＞ 　上昇気流に乗った。山本景士郎（36）＝広島＝はまだ未勝利ながらも、初日から4、2、2着と成績は上昇一途。序盤で不利枠を消化した上に、好成績で乗り切ったことで大きく視界は開けた。 　機力も上り調子。初日後半に施した伸び寄りの調整が功を奏して上位級に到達していたが、今度はギアケースを扱ったことでさらなる上積みに成功した。「出足は少し甘いけど、中間速や伸びはさらに良くなった」。行き足は選手間でも評判で既にトップレベルに到達している。 　前期（昨年11月～今年4月）は勝率5.21と精彩を欠き、7期続けていたA2級から陥落。このままB級にとどまるわけにはいかないと、気持ちを新たにしている。「前期の最後に勝率を下げてしまって…。でも、そこから自分のペースには戻せています。今期は早め早めで勝負を懸けていきたい」 　だからこそエース機を手にした今節は重要。さらなる爆発力を手にするためにも、現状に甘んじることなく整備の手を緩めるつもりはない。「外周りは扱ったので今度はプロペラ。思い切り伸び型にして、どこまで伸びるか試したい」。さらなる伸び型へのシフトで、機力を超抜レベルにまで昇華させるつもり。エース機と化した43号機の勢いに乗って、自らのリズムも最高潮に引き上げる。（森　大輔）