体操男子HCの佐藤寛朗氏 オーストラリア代表コーチに ブリスベン五輪に向け来季から
今夏のパリ五輪で体操男子代表ヘッドコーチ(HC)を務め、チームを団体総合金メダルに導いた佐藤寛朗氏(35)が来季からオーストラリア代表のコーチに就任することが9日、分かった。 2032年ブリスベン五輪に向けて強化を進める同国から、指導者としての手腕と知見を買われてオファーを受けた。ニューサウスウェールズ州のナショナルトレーニングセンターHCを兼ね、選手育成に当たる。若く有望な指導者の国際経験は、将来的に日本体操界にとっても大きなプラスになりそうだ。 佐藤氏は現役を引退後、オーストラリアで指導者としてのキャリアをスタートさせ、同国代表や04年アテネ五輪団体総合金メダルの塚原直也選手のコーチを務めるなどした。 17年からは、世界大会個人総合8連覇の内村航平選手の専属コーチとして東京五輪出場をサポート。同五輪後は日本体操協会の男子ナショナル部長として強化活動をリードした。現在は国際体操連盟のコーチ育成の委員も務めている。