ホストの売掛地獄を理由に「セクシー女優デビュー」する人も。“売掛の後遺症”に悩む女性が多いワケ
「サイレント売掛」をするホストクラブも
仮に女優デビューして売掛がゼロになったとしよう。「借金がチャラになった。めでたしめでたし……」と思ったのも束の間。未だに売掛制度をこっそりと続けている、いわば「サイレント売掛」をしているホストクラブも存在し、延々とツケのループにハマり続けるセクシー女優も少なくはない。 そもそも飲食代の返済方法は、主に以下の3つが挙げられる。 ①店のキャッシャーで手渡し ②担当ホストに手渡し ③振込 ①と②の場合だと未だ店やホストとの繋がりが強いことから、結局お店に足を運んでしまいがちである。売掛が完済できてもホストで遊ぶクセが抜けなければ、またツケをするだろう。 さらに「サイレント売掛」が可能な店舗へ行けば、もはや“アリ地獄状態”に……。喉元過ぎれば熱さを忘れるとはまさにこのことで、再度同じ目に遭いやすいのだ。 「ツケで飲めばイケる」という考えがなくならない限り、売掛の沼からは抜け出せない。もちろんサイレント売掛をする店も悪いけど、苦しい思いをしたのに学ばない本人もダメだ。 そもそも、売掛まみれになる遊び方しかできない時点で繁華街で遊ぶ資格を持っていないようなものだから、セクシー女優デビューしても右から左へお金を流してしまうだろう。
女性側が危機感を持つしかない
ただ、彼女たちがルールを守らないホストクラブの餌食になるのは、悩ましい問題である。お金の使い道は人それぞれだが、全てが売掛に消えてしまうのは本人としても悲しいはず。撮影も決してラクなものではないから、せっかく入ったお金が一瞬にして……となると、やり場のない気持ちが芽生えるだろう(それでも、同じことを繰り返す人は大勢いるのだが)。 闇に飲まれた人たちによって作られる売上と、終わらない地獄。光の裏は闇と言わんばかりの現実は、見ていて非常に複雑な気持ちになる。ホストクラブをなくせばいいとか、売掛制度を廃止すれば全て解決する話ではないため、「1人1人が節度を持つ」以外に対策はないのだろう。 文/たかなし亜妖 ―[元セクシー女優のよもやま話]― 【たかなし亜妖】 元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
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