「大変困惑している…」ドーピング違反疑いの東京五輪銀メダリスト池田向希がコメント 暫定的資格停止処分 所属先「潔白が証明されるよう鋭意対応」
世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」は1日、2021年東京五輪の男子20キロ競歩で銀メダルを獲得した池田向希(旭化成)に対して、ドーピング違反の疑いで暫定的な資格停止処分を科したと発表した。 ■ピンクのユニホームで快走するドルーリー朱瑛里【写真】 これを受けて所属先の旭化成が今後の対応などを発表。「今後、池田選手はAIUに対して暫定的資格停止処分の取り消しを求める申し立てを行い、規則違反がないことを主張・立証していきます。池田選手へのヒアリングのみならず、専門家の方々にも意見を求め、それらを通じて池田選手にアンチ・ドーピング規則違反はないものと認識しており、今回の暫定的資格停止処分が速やかに取り消され、池田選手の潔白が証明されるよう、今後も鋭意対応してまいります」などとした。 同社によると、今年6月28日にAIUより、2023年6月から8月にかけての血液検査値から血液ドーピングの疑いがあること、弁明がある場合には所定の期日までに提出すべきことなどの通知を受けたという。 その上で今年7月24日に池田はAIUに対して弁明書を提出したが、11月1日にAIUより、正式にアンチ・ドーピング規則違反として立件することや、当該事案が最終的に解決されるまでの間の暫定的資格停止処分を下す旨の通知を受けたと経緯を明らかにした。 池田は同社を通じて「今回、全く身に覚えのない理由で今後の試合に出場できないかもしれない状況となり、たいへん困惑しております。6月28日にAIUから通知を受け取って以来、多くの医学専門家、競技関係者その他関係者の方々にご協力いただき、潔白である事実を根拠とともに訴えてまいりました。今後真実が明らかになり、公正な結論が導かれるよう引き続き努めてまいる所存です。今後ともご理解とご支援をいただければありがたく、何卒よろしくお願いいたします」とコメントを発表した。 池田は22年の世界選手権でも銀メダルを獲得。今夏のパリ五輪は7位だった。
西日本新聞社