「屈辱」「暗黒期」 育成の場のはずが早期敗退で非難殺到 プレミア12・韓国野球代表
「(再来年以降の大会への)いい予防注射になった」(アジアトゥデイ紙)と見る向きもあるが、早期敗退に韓国国民はやはり納得がいかないようだ。日本の場合、米大リーグ勢のみならず、村上宗隆内野手(ヤクルト)や佐々木朗希投手(ロッテ)、岡本和真内野手(巨人)らが負傷などで選外。3大紙である朝鮮日報は「他の代表も1・5~2軍であり、言い訳にならない」として「残酷な歴史が繰り返された」と主張した。
韓国代表は08年北京五輪で金メダル、09年の第2回WBCで準優勝したものの、その後は昨年の第5回大会までWBCは1次ラウンドで敗退している。3大会ぶりに競技採用された3年前の東京五輪も4位でメダルを逃した。明らかに下降線をたどっていることが、メディアやファンの焦りにつながっている。
韓国ではプロ野球の観客動員数が発足42年目にして、初めて1千万人を突破。朝鮮日報によると、ポストシーズンをかけた熾烈な争いや手ごろなチケット価格、チアリーダーらの応援文化が奏功したとされる。持続的な人気継続に国際舞台で躍動する代表の活躍は欠かせない。東京五輪、昨年のWBCを続けて制覇した日本には今大会も負けて9連敗となった。「栄光の時間は終わりわれわれは後退した。〝宿敵〟日本との差が広がっている」(スポーツワールド)。韓国野球は正念場を迎えている。