青野未来×翔月なつみ マリーゴールドチャンピオン対談(前編) ずっと「どれだけやれるの?」という視線を感じてた。
「なつみさんは責任感が強くてまとめ役。いつも『大変そう』って思って見てます」(青野) 「一緒にやってくださいよ(苦笑)」(翔月) ――お二人の出会いはアクトレスガールズですか? 青野 そうですね。まだ(アクトレスが)プロレス団体だった頃ですよね? 翔月 私は新体制になってから上がると聞いてたんですけど、サプライズが欲しかったのか(笑)、「1か月ぐらいだけど復帰して」ってなって。 青野 なつみさんの最初の印象は、坂口さん(アクトレスガールズ代表)から大まかな感じですけど「なつみはちょっと性格がひん曲がってるから」みたいに聞いてたんですよ。 翔月 どっちがひん曲がってんねん(苦笑)。 青野 お話したら優しいし、丁寧なので「これからなのかな?」と思ったり(笑)。何か変な緊張感がありましたね。 ――そんな先入観が(笑)。翔月選手は青野選手の第一印象は? 翔月 第一印象は本当に覚えてないんですけど。 青野 みんなで挨拶する時間とかも別になくて。 翔月 プロレス界みたいな入る瞬間に各選手に挨拶することもなく、ふんわりと参加したので。代表から「未来がすごいねんで」とは聞いてて、顔が整ってるので(笑)、なんでプロレス界でもっと目立ってなかったんだろうっていうのはあったし。第一印象とのギャップが一番あった人ですね。おとなしい感じで「優等生」みたいに言われるじゃないですか。どこがやねん、っていう(笑)。 ――へえー、そうなんですか。 翔月 特にマリーゴールドに来てからより「レスラー感」が出たっていうか。「素の青野未来」をリング上でも出してくれるようになったのかなって。素の未来ちゃんの方が人間味があって私は好きだから全然そのままでいいのに、今まで自分でグイグイ行きづらい環境はあったのかな。私はマリーゴールドに来てからの青野未来の方が面白いと思いますね。 ――青野選手から見て、翔月選手はどんな人ですか? 青野 なつみさんは責任感が強いですね。だからいつも大変な役回りになってしまって。まとめてくださるというか、私はそういうのが苦手なのですごい助けられていて。下の子のことをすごい見てくださってるし、上にも奈七永さんとかいるから気を遣ってて、なんか大変そうって思ってます。 翔月 青野未来が横でニヤニヤしてるのをいつも見てます(笑)。 青野 ニヤニヤはしてないですけど(笑)、なつみさんはそれができちゃう人だから。 翔月 え~、やってくださいよ、一緒に(苦笑)。 青野 「大変です!」とは言ってますけど大丈夫そうかなって(笑)。なつみさんの「リング上での鋭さ」はいつものストレスがそこで解放されてるのかなって思うぐらい。ちょっと戦う時は怖いです。 翔月 はい、発散させてます(笑)。 ――昔のスターダム時代の翔月選手はいつも控え目な印象で、アクトレスで久々に見て変わったと思ったんです。 翔月 スターダムの頃は何したらいいかもわかってなかったので。先輩に練習で毎日ボコボコにされて(苦笑)、寮生だったので寮の雑用も一生懸命やり、いつも怒られないように頑張って動くしかなくて自分が目立とうとかも思う隙もなくて。毎日生き延びるのに必死でした(笑)。アクトレスに来た時は年下の子もいっぱいいたし、キャリアで言うと結構上になっちゃって「自分のキャラクター」も変えなきゃいけないと思ったし、後輩を育てなきゃいけないんだろうなっていうのも思ってたので。 ーースターダム退団からアクトレスでの復帰まで結構なブランクでした。体力的なことなど不安はなかったですか? 翔月 不安しかなかったし、その時点でプロレスラーに復帰する気はなかったんです。「プロレスを用いたお芝居」「プロレスラーとしてはやらない」って聞いたから「それなら大丈夫です」って。再デビューという形になって、次の年に風香さんが入ってきて、トレーニングも試合も、より「プロレス」になってきたので。そこでだいぶ感覚が戻って、(青野)未来ちゃんとか松井(珠紗)と何回も手を合わせることで「プロレスラーとしてもやっていけるな」って気持ちになったから、マリーゴールドに行ってもやっていけるかなってなったんだと思います。 ――青野選手は、翔月選手が「プロレスラーとしての感覚」を取り戻していくのを対戦しながら感じてましたか? 青野 ブランクとかは全然感じなかったです。なんか最初から動けてた印象があって。 翔月 求められる試合のクオリティがどんどん上がっていったんですよ。タイトル戦が増えて、未来ちゃんとは重要なところでシングルが組まれたり。お客さんも、プロレスを見に来てるわけじゃないけど「クオリティの高い試合」を求めてたので。ちょっとずつ、お互いにレベルが上がっていったんですよ。 青野 なつみさんは最初から「鋭さ」があって、試合を見たり、対戦しながら「自分も頑張らないと」っていうのはありましたね。 ――アクトレス時代からお互いに刺激し合ってきたんですね。 (後編に続く)後日公開
プロレスTODAY
【関連記事】
- 青野未来×翔月なつみ マリーゴールドチャンピオン対談(前編) ずっと「どれだけやれるの?」という視線を感じてた。
- 【マリーゴールド】Sareeeが高橋奈七永を撃破、1.3大田区で林下詩美と激突「エースはお前には務まらない」敗れた奈七永は来年5月に引退発表
- 【マリーゴールド】“スーパールーキー”山岡聖怜がMIRAIと1.3デビュー戦決定「ジュリアさんの仇を討ちます」
- 長期ブランクから復帰のマリーゴールド翔月なつみ、初めてのベルトを守る立場で奮闘中!
- 【マリーゴールド】12月27日(金)~1月18日(土)東京・秋葉原「エンタバアキバ」にて、SHOP IN SHOPが期間限定でオープン!スペシャルイベントの開催も決定!