オリックス・山下舜平大 球団日本人最速161キロ計測「手応えあった」7回2安打1失点で今季2勝目
「ソフトバンク1-4オリックス」(28日、長崎ビッグNスタジアム) オリックス・山下舜平大投手の剛腕がうなりを上げ、球団日本人投手では歴代最速となる161キロをたたき出した。7回2安打1失点で今季2勝目。「きょうは真っすぐ自体良かったので。地方球場ですけど、手応えはありました」と笑顔だ。 初回からいきなり全開だ。先頭・周東に対してカウント2-2から外角高め161キロで空振り三振に。その後も150キロ超の直球にカーブやフォークも織り交ぜながら、相手打線を翻弄(ほんろう)していく。 四回から五回にかけては近藤、正木、柳町、海野を4者連続三振。昨季新人王右腕が、輝きを取り戻したかのように堂々とした投球を展開した。 開幕ローテ入りした春先から勝てず、今季初勝利は今月18日の日本ハム戦まで時間がかかった。制球に苦しみ、自慢の速球を打ち込まれた日々。その裏側には腰の故障などとの闘いもあった。 「ケガもありましたし、期間も空いたりした。なかなか難しいこともあった」。苦難を自らの力で乗り越え、成長して1軍の舞台に帰ってきた。中嶋監督も「僕らが求めていたのはこういう形」とたたえた。近未来のエースの表情にもう迷いはない。