写真=YOUNGエンターテインメント

歌手のキム・ボムスが、自身のミュージックビデオにヒョンビンとユ・ヨンソクが出演することになった経緯を明かした。 最近、ソウル瑞草（ソチョ）区のあるカフェでNewsenに会ったキム・ボムスは、「音源プロジェクト、公演など、それなりに活動してきましたが、（フルアルバムには）長くかかりました。最近ではチャートの色や市場自体も変化して、チャートインすることも容易ではないので、退屈な作業が連続している感じがしました」とし、「似たような時期にデビューした歌手たちと話すと、みんなフィジカルアルバムを出さなければならないと思うけれど、とても怖いと言います。勇気が必要です。制作費を心配しながらも、やらなければならないという責任感を胸に抱いています。そうしているうちに10年が過ぎました」と10年ぶりにフルアルバムをリリースすることになった理由を明かした。 昨年の頭から、これ以上先延ばしにするべきではないと考えた理由は、ファンだった。キム・ボムスは「デビュー25周年を迎える時、プレゼントの一つは持って挨拶をしなければならないと思いました。昨年の初めから企画し、以前とは少し違った雰囲気と試みをたくさん盛り込みました。僕にとってもプレゼントになったアルバムであり、僕のアルバムを待っていてくださった方たちやファンの皆さんにもプレゼントになったら嬉しいです」と話した。 2月22日に発売された9thフルアルバム「旅行」には、同名のタイトル曲のほか、「君を置いて」「The World of You」「歩いて行くよ」「刻印」「年」「マグカップ」「夢かな」「君は気にならないと思うけど」「独り言」「Journey（旅行 English ver.）」まで計11曲が収録された。今年でデビュー25周年を迎えた彼の音楽の深さと真心を感じることができるアルバムだ。 チェ・ユリが作詞と作曲、編曲に参加したタイトル曲「旅行」のミュージックビデオにはユ・ヨンソクが出演。先立って公開された予告映像では、ユ・ヨンソクが苦しそうにネクタイを緩め、ため息をつく姿が目を引いた。 キム・ボムスは「疲れた状態でぬくもりのない家に帰って来て、ソファーに座り込んだ時に感じる空虚感から始まります。ボックスを開け、そこにあったカセットプレーヤーの電源を入れ、少年時代に戻るシーンが出てきますが、今の僕の年齢ですごく共感できる部分がありました」とし「忙しく前だけを見ながら過ぎてきた時間がありました。今になってそれを考えたらものすごく疲れを感じます。再び過去に戻りたいけれど、それはできません。変わってしまった僕の姿が悲しいけれど、まだやらなければならない旅がたくさん残っているという歌詞を盛り込みました。誰もが共感できる悩みが盛り込まれています」と説明した。 「旅行」のミュージックビデオに出演したユ・ヨンソクに先立ち、1月に先行公開曲として発表した「The World of You 」のミュージックビデオにはヒョンビンが出演した。相次いで豪華なキャストを迎え入れたキム・ボムスだが、2人とも特別親しい関係ではなかったと明かした。 彼は「ヒョンビンさんは、主演ドラマのOST（挿入歌）を僕が歌って、結婚式で祝歌も歌いました。俳優と歌手の間には妙な愛情があると思います。本人が出演したドラマのテーマ曲を歌った歌手に興味を持つんです。それで僕に結婚式の祝歌を頼んでくれたのだと思います」とし「祝歌を歌った後にすごく仲良くなったわけではないけれど、知り合いになりました。『The World of You』を準備していたところ、ヒョンビンさんのイメージが頭に浮かびました。一度話してみようと思って連絡したのですが、快く出演してくれました」と振り返った。 続けて「ユ・ヨンソクさんも同じです。アルバムプロデューサーのPhenomenotesがユ・ヨンソクさんと個人的に親交があります。以前からユ・ヨンソクさんが僕の音楽が好きで、公演にも時々来てくださるという話をしていて、ありがたいと思っていました。彼のイメージが『旅行』という曲と本当によく合いそうだと思いました」とし「ユ・ヨンソクさんが『応答せよ1994』に出演したじゃないですか。そのイメージを思い出したんです。ミュージックビデオにもそのようなきれいで純粋なイメージを込めたいと思いました。連絡をしたら快く出演してくださって、曲がさらに輝きました」とつけ加えた。 自身の曲を聴いたヒョンビンとユ・ヨンソクの反応も伝えた。彼は「以前、リメイクアルバムを発売したことがあります。その時のタイトル曲が『Memory』だったのですが、ヒョンビンさんがその歌のミュージックビデオにも出演してくださったんです。僕がそれをしばらく忘れていました。ヒョンビンさんが俳優をしながら、これまで3本のミュージックビデオに出演したそうです。その一つがキム・ドンリュルさんの曲で、残りの2曲が僕だと言っていました。すばらしい縁だと話しました。僕の歌がすごく好きだと言われましたし、今回も聴けば聴くほど良い歌だと言ってくれました」とし、「ユ・ヨンソクさんは意外だという話をたくさんしました。『旅行』が今まで好きだったキム・ボムスの歌とは全く違う感じでとても驚いたし、聴けば聴くほど深くハマると言ってくださいました」と語った。 キム・ボムスはコンサートツアーを行い、ファンと一緒にデビュー25周年を祝う。4月13日と14日の2日間、ソウル世宗（セジョン）文化会館大劇場で「2024 キム・ボムスコンサート 旅行、ザ・オリジナル」を開催し、釜山（プサン）、大田（テジョン）、全州（チョンジュ）、光州（クァンジュ）、大邱（テグ）、水原（スウォン）、昌原（チャンウォン）の計8都市と海外でコンサートを開催する予定だ。 彼は「今回のツアーはアルバム『旅行』の延長線だと言えます。年末の公演は今まで欠かさずやってきました。そのような公演では途中でダンスタイムもあって、僕のファンじゃなくても一緒に楽しめるようなものを準備します。今回は長い間愛してくださったファンが見やすく、聞きやすい公演を作りたいと考えました」と説明した。 それから「今まで僕が歌ってきた曲だけで満たしました。今まで歌った曲も何度も歌うと少しずつ変わってきているんです。『約束』はほぼ別の曲のようになって、今回のアルバムをきっかけに、再びオリジナルに戻る作業をしています。僕の歌い方にも変化が多く、自分の歌をコピーする作業をしています。今のバージョンでやるよりむしろ難しいけれど、一度はやるべき作業だと思います。昔から応援してくれているファンが喜んでくれる公演になると思います」と予告した。