建築家・隈研吾さん設計の防災公園、被災地に完成<西日本豪雨6年>
河川敷を最大6メートルかさ上げ
2018年7月の西日本豪雨で甚大な浸水被害に遭った岡山県倉敷市真備町で、復興の象徴の一つとして市が整備していた防災公園「まびふれあい公園」が完成し、開園式が3日開かれた。堤防が決壊した小田川の河川敷を最大約6メートルかさ上げして建設され、災害時には1次避難場所となる。 建築家の隈研吾さんが設計。約4.5ヘクタールの敷地には、芝生広場やアスレチック遊具のほか、備蓄倉庫などが入る平屋の建物、ヘリポート、マンホールトイレなどが設置された。
当時、周辺の約4600棟が浸水で全壊し、市内で52人(災害関連死を除く)が亡くなっており、建物の多目的室に被災状況を伝えるパネルを展示。災害の伝承施設としても活用する。 式典では、関係者らによるテープカットや、隈さんと伊東香織市長による対談などが行われた。