競輪界は今年も波乱?S級S班は3名が未だ賞金ランク50位圏外 序盤戦から見る“次期S班”に最も近い選手は
“次期S班”本命は?
S班以外の賞金上位選手を見てみると、やはり目を引くのは119期の北井佑季だろう。31歳でデビューしたオールドルーキーながら“徹底先行”スタイルでスピード出世。全日本選抜で自身初のGI決勝に進み、郡司のS班返り咲きを援護したうえで自身も3着に粘った。 GIでの活躍が光り賞金ランキングは4位につけている。本人も「タイトルを狙う」ことを公言しており、“次期S班”筆頭候補であることは間違いない。ウィナーズカップでの活躍にも期待だ。 賞金6位には2度グランプリを制している浅井康太の名前がある。高松記念では昨年のグランプリ覇者・松浦悠士擁する4車の地元中四国軍団を破り優勝。5年ぶりのS班復帰へ、上々の序盤戦となっている。(※ウィナーズカップには出場せず)
ウィナーズカップに出場する42歳のベテラン南修二にも注目だ。昨年後半は共同通信社杯、寛仁親王牌、競輪祭とビッグレースで立て続けに優出。今年も全日本選抜で決勝4着と、追い込み選手には厳しいとも言われる現代競輪で奮闘し、渋く開花している。賞金順位は8位。43歳で初のS班の座につくのも夢ではないだろう。 ウィナーズカップは選考基準の関係で、上位戦線で活躍していても出場権を逃した選手がいる。賞金レースで出遅れてしまった出場選手にとっては挽回のチャンスかもしれない。 4月末には次のGI「日本選手権競輪」も控えている。賞金ランキングはここで大きく動くだろう。GIで活躍しそうな選手を見極めるためにも、ウィナーズカップにぜひ注目してほしい。