実験装置を作った鹿児島高専専攻科の（左から）五反田拓人さん、吉川玲さん、盛南洋さん

　南日本新聞社公式ユーチューブチャンネルに公開した鹿児島高専（霧島市）の学生による実験動画の再生回数が、公開から１５日間で１０００万回を突破した。元々夏休みの自由研究のヒントにと、子ども向けに手作りした実験装置で、その素朴さと分かりやすさが受けた。思わぬ「バズ」は国土交通省の目にも止まり、同省で開催される「こども霞が関見学デー」で展示・実演されることに。学生たちは「世界中の人に評価してもらいうれしい」と思わぬ反響に驚いている。 【動画】港で見かける積み上げられた消波ブロック…その効果が手作り模型で一目瞭然

　実験装置は、海岸線にある消波ブロックの効果を、衣装ケースを使った簡易な装置で再現した。閲覧者からは「効果が一目瞭然、勉強になった」「自由研究のネタに最高」「身近なモノで製作したとこに感銘。工作した人、天才」など約２３００件のコメントが寄せられた。 　動画は７月２０日に公開した。５日後には再生５００万回を超えた。学生をサポートする安井賢太郎・都市環境デザイン工学科准教授（４３）は「国交省の目に留まり、貸し出しを依頼された。教育ツールとして成功の極み。多くの人に体感してほしい」と話した。 　国交省イベント「こども霞が関見学デー」は７、８日にあり、建設機械の体験や防災センター公開、フライトシミュレータ体験などがある。