冬芽からメリークリスマス 大変身したサンタさん
木枯らしが吹き、葉が落ちた木の芽に赤い帽子をかぶせてみるとサンタクロースに変身。 写真は筆者が幼い頃読んだ絵本「ふゆめがっしょうだん」(冨成忠夫、茂木透=写真、長新太=文、福音館書店)から着想した。絵本ではアップで撮られた冬芽の数々は動物の顔のように見え、今にも動き出しそう。1986年の発売当時に読んで以来、手に取ったことはないが今でも記憶に残っている。 福音館書店は、大正期にカナダの宣教師が創設した聖書などを売る「福音館」に由来する。その後、編集長を務めた松居直が子どもたちに生きる糧となる「ことば」を届けようと絵本の出版にまい進した。 その意思には全く及ばないけれども、寒い日でも親子で楽しめるものはないかと思案した。サンタ帽をかぶせた木はクルミで、北海道ではありふれたものだ。冬芽を採寸し、慣れない手つきで手作りしたが、似合っていて一安心。 皆さんへのプレゼントと思い。メリークリスマス-。(写真・文 塩原真)