【RIZIN】青木真也 桜庭和志の長男・大世に意味深エール「俺は君を待っているよ、巌流島で…」
大みそかの格闘技イベント「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)開催がいよいよ目前に迫った。今年も注目カードがそろう年末恒例のイベントを、〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)が4回に分けて忖度なしに分析する。初回はメインのRIZINフェザー級王座戦と、〝サクジュニア〟こと桜庭大世(26)の総合格闘技デビュー戦だ。 【青木真也 年末決戦を大予想(1)】メインではRIZINフェザー級王者の鈴木千裕(25)に、クレベル・コイケ(35=ブラジル)が挑戦する。両者は2023年6月にも、当時クレベルが保持していた同王座をかけて対戦。試合はクレベルが1ラウンド2分59秒で一本勝ちしたが、前日計量をクリアできなかったため、記録はノーコンテストで王座はく奪となっていた。 神宮前で自転車にまたがったまま取材に応じた青木は、リマッチであることが勝敗のカギを握るとして「再戦って、選手の心理としては前回の試合内容がすごく大きいんだ。だから前回、圧倒的にいい所なくやられている鈴木さんからしたら『どうしていいか分からない』っていうのが、正直なところだと思う」と声をしゃがれさせる。 一方のクレベルについては「心理的にも技術的にも有利だ。〝組んでしまえば圧倒的に勝てる〟っていうのがあるはずだから。おそらく、今回の試合に関しては『ダメだったら引き込んじゃえ!』っていう作戦すら成り立つだろう。たとえ不利な状態で引き込んでも、上を取り返して決められる自信があると思う」と指摘した。 この分析を踏まえ、予想はクレベルの「圧倒的有利」。そしてこれに鈴木が抗うには「〝いきなりいってぶん殴る〟っていう超シンプルなスタイルしかない」と断言。つまり、今までのファイトスタイルを貫くべきというわけだが「これってマリオでいう〝スター〟を取った状態なんだよ。ここ1年半くらいそのスターが続いているけど、良くも悪くもそろそろスターが切れる気も…」と思案した。 続いてメガネを光らせたのが、桜庭和志の長男・大世と矢地祐介の一戦だ。矢地と練習をともにすることがある青木は、頼まれてもいないのに桜庭の動きを模しながらスパーリングに臨んだという。その際のエピソードとして「仮想桜庭で俺がきめたんだよ。それで矢地が『クソー!』って言うから『全然、クソじゃない。ちゃんと負ける練習ができていていい調子じゃないか』って褒めたんだ。そしたら矢地が『うるせえよ!』って言っていた。どう? 仲いいでしょ?」と、比較的どうでもいいやりとりを明かす。 さらに自らが桜庭和志から距離を置かれている自覚があるとして「だから、矢地に『桜庭さんと雪解けしたいから、セコンドにつかせてくれ』って頼んだんだ。そしたら矢地のヤロー、なんて言ったと思う? 『嫌だ。俺に得がねえだろ!』って怒りやがったんだよ。どう? すごく仲いいでしょ?」とうんざりするようなやり取りを公開。 続けて「とにかく矢地に負けてほしい。だから頑張れ、桜庭大世! ぜひ、RIZINでの桜庭家初の白星を挙げてくれ。そして俺は君を待っているよ、巌流島で…」と、いろいろ想像してしまいかねない意味深な言葉を口にした。 もちろんこれで走り去るわけがない。青木は「それはそれとして、サトシとケラモフだけど…」と危険なトークを続けた。
前田聡