鹿島ポポヴィッチ監督「前半で5人代えられるなら代えたかった試合」新潟にドローで遠のく首位・町田の背中
◆明治安田J1リーグ▽第18節 鹿島1―1新潟(16日・カシマスタジアム) 2位の鹿島は新潟と1―1で引き分け、連勝が4でストップした。前節終了時点で勝ち点で並んでいた首位・町田と同2差に広がった。神戸はFW武藤嘉紀(31)のゴールで川崎を1―0で下し、4試合ぶりの白星。G大阪はFW宇佐美貴史(32)らの得点で柏を2―1で振り切り、4連勝を飾った。福岡は鳥栖に2―0で快勝して連勝を3に伸ばした。鳥栖は3連敗。FC東京は磐田に1―1で引き分けた。 無念の連勝ストップとなった。鹿島は0―1から1点を返す粘りを見せたが、下位の新潟を相手にドロー。9戦負けなしは継続させたが、連勝は4で止まった。ポポヴィッチ監督(56)は「前半で5人を代えられるなら、代えたかった試合だった。唯一良かったことは、この内容で勝ち点1が取れたこと」と淡々と振り返った。 0―0で迎えた前半43分、前線からの猛プレスでボールを奪おうとしたが、“空振り”が続き、カウンターを浴びて先制点を献上。後半開始からMF藤井、FWチャブリッチの投入で反撃を試み、後半5分には藤井が1点を返したが、FW鈴木が決定機を外すなど2点目は遠かった。前節終了時点で勝ち点で並び、15日に3ポイントを積み上げた首位・町田との勝ち点差は2に開いた。 今節は3位のG大阪、4位の神戸など上位陣が軒並み勝利した。町田を追う“対抗馬”としての立場も安泰ではない。指揮官は「内容で相手に上回られた事実は変わらない。地に足をつけて、謙虚に次に向かっていく」と先を見据えた。最低限の勝ち点1で得た修正点を糧とし、町田の背中を追いかけていく。(岡島 智哉) 「ジーコ壁画」本人「感動的」〇…「ジーコ壁画」がカシマスタジアムに誕生した。ジーコ・クラブアドバイザーが描かれた壁画アートで、引退から30年の節目を記念し、クラブが制作。試合開始前に行われた除幕式に出席したジーコ氏は「感動的だ。これ以上ない喜びでいっぱいです」とニコニコ顔で直筆サインを壁画に入れた。クラブによると、国内サッカースタジアムで最大規模のサイズ(18・7メートル×7・2メートル)となる。
報知新聞社