【モテる香水5】セクシーオヤジに、トム フォードのエロい「漆」の香り
連載「今日のオヤジ美容」11月のテーマは、フレグランスアドバイザーのMAHOさんが選ぶ「オヤジ世代に捧げたい香り」。今回はトム フォードの新しい香りをご紹介。男性へのホリデーギフトをお探しの女性もぜひご一読を。
色っぽいオヤジさんに纏ってほしい、謎めいた「漆」の香り
季節が変わったらファッションだけでなく、フレグランスもアップデイトするのがイケおじの流儀。そこで、フレグランスアドバイザーのMAHOさんに、オヤジ世代に纏ってほしい香りをリコメンドいただきました。男性へのホリデーギフトをお探しの女性も注目です。
日本の漆工芸にインスパイアされたトム フォードの新作フレグランス
MAHO トム フォードの「ブラック ラッカー」は、9月に発売されたばかりの新作で、日本伝統の漆工芸から着想したというユニークな香りなんです。 ── 漆ですか……具体的にどんな香りなんですか? MAHO 荘厳さを漂わせる黒漆のアコードと、レザーや白樺の香りに似た縞黒檀(しまこくたん)のウッディノートが柱になっています。香りはまさに銘木に漆を塗っていくような趣があって、なんとも艶っぽい仕上がりになっています。 ── (香りを試して)これはモテそう……というかエロいです(笑)。深くて、濃くて、スモーキーで、漆塗りの工房に入ったかのようなツーンとくる感じがあります。 MAHO ええ、ちょっとラッカーが揮発するような印象があって、そんな人工的な雰囲気とウッディな深みのバランスが絶妙だなと。漆黒のボトルのデザインも、香りのイメージが上手く表現されていると思いません? ── 漆を塗ったような光沢感がなんとも贅沢ですね。つるりとしていて、こちらの姿が映りこみそうなくらいツヤツヤで……。
MAHO ちょっとグランドピアノみたいですよね。これは私の完全な妄想ですけど、ピアノにもたれかかった女性とそれを奏でる男性みたいな、ポロン、ポロロン……っていうセクシャルなイメージが浮かんじゃって(笑)。 ── そんな映画を観たことがあるような(笑)。 MAHO このタイプの香りって、もっと男臭さやワイルドさが際立つものが多いんですが、これはフローラルも入っていて柔らかさがある。そのさじ加減がすごく今っぽいと思います。たとえるなら、セクシーな雰囲気になっても女性の合意がきちんとあって、コンプラも安心っていう(笑)。 ── なるほど読みが深い(笑)。じゃあ、この香りが似合う男性となるとやっぱり……。 MAHO 誰が見てもセクシーだよねという方。マッチョすぎず物腰がソフトで、気遣いと遊び心があるような、そんな色気を持つ男性におすすめしたいです。 ── 仕事には難しいでしょうか? MAHO 夜や華やかなシーンに向いていますが、家を出る前に脇腹あたりに軽くしたためる程度なら問題ないかと。夜にデートの予定が控えている時は、その数時間前や、食事が終わって次のバーやお部屋に移る前に軽くリタッチするといいでしょう。