「娘がモラハラ被害者に!」離婚は拒むので、実母は打つ手なし。事前に相手の「モラハラ気質」を見抜く5つのポイント
夫婦問題・モラハラ専門カウンセラーの麻野祐香です。なぜモラハラの人と結婚するのか、不思議に思う方も多いでしょうが、結婚するまでは、相手はとても優しい人を演じているのです。「優しくて思いやりのある人だから、この人と結婚すれば幸せになれる」と信じて結婚をしますが、結婚した途端、あるいは出産をきっかけにモラハラが始まります。相手が別れにくい状況になると、これまで隠していた本性を現すのです。以前の優しさがすべて偽りだったと恐怖を覚えるのです。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている 今回は、モラハラ夫と一緒に暮らしているKさんと、そのお母様のお話です。Kさんの実家は、4代続く建築会社を経営しており、Kさんは3姉妹の長女だったので両親が勧めたお見合いをし、その人を婿養子として迎え、家業を継いでいました。その責任感から、夫がモラハラで辛くあたっても、Kさんは「自分が我慢すれば、いつか夫は変わる」と信じて耐えていたのです。そんな娘が不憫だと、お母様は毎日心を痛めていました。Kさんの家と実家は車で5分の距離にあったので辛い時はいつでも実家に戻るようにと伝えていました。
モラハラだと見極められなかったのはなぜ?モラハラを結婚前に見抜くポイント
『「今日はどうしたの?またひどいことを言われたの?」 娘がドアの前に立っている姿を見た瞬間、胸が締め付けられるような痛みを感じました。娘の目は赤く腫れ、泣き疲れた顔には深い悲しみが漂っていたのです。もうこれで何度目でしょう。こんな風に泣きながら実家に戻ってくるのは……今回はどんなひどいことを言われたのか考えただけで胸が痛くなります。 「もう、離婚したらどう? あんな人と一緒にいても、あなたは幸せになれないわよ」 私がいくらそう言っても娘はとても責任感が強い子なので、「夫がいるから会社は順調なの。そんな時に離婚なんてできないよ。ご先祖様から受け継いだ大事な会社なんだから。いつかきっと夫は変わってくれるよ。」と自分に言い聞かせるように話すのです。そんな様子を見ると、なぜあんな男を婿に選んでしまったのか悔やんでも悔やみきれないのです。』 モラハラ夫は離婚ができない状態になるまでは、本当にいい人を演じるのです。 ですからご両親が「この人なら娘を幸せにしてくれる」「この人なら婿に入ってもらって会社を任せてもいい」と信じてしまったのも仕方のないことです。結婚前にモラハラ気質を見極めることができる人はそうそういないのです。 しかしちょっとした言動や仕草でモラハラ気質だと判断できます。以下がモラハラを見極めるポイントです。