名スカウトが創志学園の“松坂2世”高田をセンバツNO.1投手の評価!
もう一人のドラフト候補、敦賀気比の山崎については、“名スカウト”は手厳しい意見。 「ここからどれだけ夏に伸びるか。もっとスピードが増して迫力が出てこないと魅力はない」 188センチの長身から投げ下ろすストレートと大きな変化球が武器の敦賀気比の山崎も、1回戦の完封勝利後、中1日の強行軍で、9安打され2失点したものの再び完投。自己最速タイとなる144キロをマークして6回以降は、立ち直ってパーフェクトピッチングだった。 「プレートさばきなどは、まだまだ。“ピッチングのおとなしさ”も気になる。ただ腕の長さと体格を生かした球持ちの良さは長所だろう。素材としての楽しみはある。各球団が夏にかけて追跡していくピッチャーであることは間違いない」と片岡氏。 これでプロが注目していた投手の中では、大阪桐蔭の大型左腕の高山優希、東邦の藤嶋健人らが敗退、ベスト8に残ったドラフト候補投手は、木更津総合の左腕、早川隆久くらいになった。 片岡氏は、「センバツは荒れるもの。いくら好投手がいても、監督の手腕でチームに勢いというか波の乗せたチームが勝ち進む。スカウトにとってセンバツは、定点観測のひとつだから、そうドラフトの評価に大きな影響は与えない。どれだけ夏に向けて成長するかが大事になってくる」と言う。 きょう28日はベスト8の戦い。これが終わると、プロ野球スカウトの多くは、もうネット裏から引き上げることになる。