深夜に一心不乱で「線路」をずらす… 駅の“引っ越し”に密着 タイムリミットは最終列車が出てから始発までの約5時間 名鉄
CBCテレビ
愛知県知立市で、名鉄の駅を900メートル移動する工事が行われました。時間は、最終列車が出た後の約5時間。どんな様子だったのでしょうか。 【写真を見る】深夜に一心不乱で「線路」をずらす… 駅の“引っ越し”に密着 タイムリミットは最終列車が出てから始発までの約5時間 名鉄 深夜、一心不乱に線路をずらす男たち。彼らは、一体… (越智駿平記者) 「午後11時です。愛知県知立市の小さな無人駅には、カメラを持った鉄道ファンの姿があります」 名鉄三河線・知立駅から約600メートル離れた三河知立駅。 (鉄道ファン) 「三河知立駅が最後ということで、名残惜しいですけど…」 「豊田市方面に約1キロずれるので」 周辺で進む高架工事にあわせて、三河知立駅も900メートル東に移動。1915年に開業し100年以上続いたこの場所に、列車が停まるのは、この日が最後です。 900メートルも移動すると、もはや別の駅のようにも思えますが… (近くに住む人) 「向こう(新しい駅)には行かない。知立駅まで歩きます」 「知立駅まで歩ける距離だが、雨が降った時は三河知立駅で乗れば便利だった」 新しい駅舎は既に建てられいて、最終列車が出発した後、始発までの約5時間で、残された工事を行います。 この日集まった工事関係者は総勢200人ほど。特別に工事現場の中に入ると… (工事関係者) 「新しい線路と古い線路をつなげる。線路を切って向こうに振って、仮の線路につなげて列車を通す」 これまでの駅が使われなくなるのに伴って、線路を一部切断。あらかじめ敷いておいた新しい駅へと向かう線路に繋げ変える作業を行います。 古い線路と新しい線路の幅は約2メートル。これを「人力」で動かします。 ■作業員が “テコの原理” で… 「あと2ミリお願いします!」 10人ほどの作業員が鉄の棒を線路に突き刺し、テコの原理でグイグイずらしていきます。 (作業員) 「あと2ミリお願いします」 1か所のずれが、事故につながる恐れもあるため、ミリ単位で修正を重ねます。 この緻密な作業が、なんと3時間も続きました。 線路の幅が狂っていないか。そして、枕木が歪んでいないかを細かくチェック。小型のショベルカー以外は、全て人力の作業です。
【関連記事】
- 全裸でなく下着や水着を着用へ 動画の拡散で「事件につながる恐れ」 伝統の祭りに大きな変化
- 元TOKIO山口達也さん(51)が語ったアルコール依存症の苦しみ 「2年間飲まなかったのに 一気に1.5リットル飲んでバイクにまたがった」
- “絶対に見てはいけない祭り”を300年の歴史で初めて撮影 画面越しに見るのは問題ないという愛知県田原市の「寝祭り」
- 「娘の顔が分からなくなってきた」5回目のワクチン接種後に体調不良 手足に力が入らず字も書けない“記憶障害”も… “打たざるを得ない”医療機関の事情【大石邦彦が聞く】
- 信号待ちをしていたら無免許運転の車が突っ込んできた 私“玉突き事故”の渦中に「えっ、なぜ?車の修理代は自分で?」【衝撃の交通事故体験記】