2024年のオススメ映画 [国内編] 今年チェックすべきトピック6選
『52ヘルツのクジラたち』 誰にも届かない声で泣く者たちの切なる愛
2021年本屋大賞を受賞し、85万部を売り上げるたベストセラー小説「52 ヘルツのクジラ」が映画化。最旬キャストが結集し映画『52 ヘルツのクジラたち』が2024年3月1日より全国公開される。 「52 ヘルツのクジラ」とは、他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに、何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。 主演の杉咲花が演じるのは、自分の人生を家族に搾取されてきた女性・三島貴瑚。ある痛みを抱えて海辺の街に越してきた貴瑚は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれる、声を発することのできない少年と出会う。彼との出会いが呼び覚ますのは、貴瑚の声なき SOS を聴き、救い出してくれた、今はもう会えない安吾との日々だった――。愛を欲し、誰にも届かない声で泣く孤独な魂たちの出会いが生む、切なる愛の物語。メガホンを取るのは、『八日目の蝉』『銀河鉄道の父』の名匠・成島出。 あらすじ ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚。虐待され「ムシ」と呼ばれる少年との出会いが呼び覚ましたのは、貴瑚の声なきSOSを聴き救い出してくれた、今はもう会えないアンさんとの日々だったー。 2024年3月1日 公開
『変な家』 大人気動画から端を発した新感覚"間取り図"ミステリー
77万部超えのベストセラーとなった謎の覆面作家、雨穴による同名小説を映画化。『変な家』が2024年3月15日に全国公開される。「読み出したら止まらない」と大反響を呼んだ原作は小説の新ジャンルともいえる不動産ミステリーだ。 ことの発端は2020年10月にYouTubeにアップされた動画「変な家」。間取りを注意深く見るとわかる違和感と、そこから徐々に明らかになる真実が話題を呼び、現在の総再生数が1500万回を突破する大人気動画だ。そして、2021年7月にはYouTube動画をもとに、原作者・雨穴が物語の続きを大幅に書き加えたものが、本作の原作となる。 売れないオカルト専門の動画クリエイターの雨宮(雨男)がマネージャーから、購入予定の家の間取りについて不可解な点があると相談を受けるところから始まる本作。ひとつの変な間取りから始まる物語は謎が謎を呼び、やがて彼とバディを組む設計士の栗原が、次々と事件に巻き込まれていくゾクッとするミステリーとなっている。 監督を務めるのは、持ち前のエンターテインメント性と高い手腕で『変な家』を新感覚ミステリーとして描き出す石川淳一。主人公で売れないオカルト専門の動画クリエイター・を演じるのは間宮祥太朗。雨宮とバディを組み間取りの謎に迫る一風変わった設計士・役を佐藤二朗が演じる。そして本作のヒロインで間取りの謎のカギを握る謎の人物に川栄李奈と個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる謎解きに注目あれ。 あらすじ “雨男”の名前で活動する、オカルト専門の動画クリエイター・雨宮(間宮祥太朗)は、マネージャーから、引越し予定の一軒家の間取りが“変”だと相談を受ける。そこで雨宮は、自身のオカルトネタの提供者である、ミステリー愛好家の変人設計士・栗原さん(佐藤二朗)にこの間取りの不可解な点について意見を聞いてみることに…。次々と浮かび上がる奇妙な“違和感”に、栗原さんはある恐ろしい仮説を導き出す。そんな矢先、ある死体遺棄事件が世間を騒がせる。その現場は、なんとあの【変な家】のすぐ側だった。事件と家との関連性を疑った雨宮は、一連の疑惑を動画にして投稿することに。すると、動画を見た「宮江柚希」なる人物(川栄李奈)から、この家に心当たりがあるという連絡が入る。柚希と合流したことで、さらに浮上する数々の謎。そして新たな間取り図。やがて二人は、事件の深部へと誘われていく。紐解かれていく間取りの謎の先に、浮かび上がる衝撃の真実とは─。 2024年3月15日 公開