【大相撲】琴桜&豊昇龍の〝W横綱昇進〟 横審・山内委員長も熱望「可能性は全く排除しない」
横審も〝W昇進〟を熱望だ。日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会の定例会合が25日、東京・両国国技館で開かれた。大相撲九州場所は大関琴桜(佐渡ヶ嶽)が14勝1敗で初優勝。千秋楽の相星決戦で敗れた大関豊昇龍(立浪)も、13勝2敗の好成績を残した。 横審の山内昌之(東大名誉教授)は優勝した琴桜に対して「申し分のない相撲。立ち合いの気迫などは千秋楽においても、豊昇龍を凌駕する、大変素晴らしい相撲を見せてくれた。優勝した後もおごらず高ぶらず、必要以上に過剰なしぐさをすることもなく、すでに将来の最高位の横綱に近い風格と落ち着きを漂わせていた。素晴らしい力士に成長しつつある」と絶賛した。 豊昇龍についても「今場所は前半戦で取りこぼしが見られず、立ち合いも真っすぐ向かって正面から相手を受け止めて力を発揮した。時々見られたような立ち合いの駆け引き、強引な投げ技も影をひそめつつある。正当的な相撲の形を彼なりに学ぼうとしている。将来の横綱を意識し、琴桜と競って相撲界をリードしていく気迫と自覚が出てきた。大変心強い」と好印象を口にした。 さらに、両大関のダブル昇進の可能性にも言及。「来場所における横綱の誕生を深く願っていますし、いわゆるダブル昇進は可能性としては全く排除しない。願っているのかと言われれば、願っています」と熱望した。
東スポWEB