シニア世代の半数以上が支出額20万円以上。年金ってそんなにもらえるんですか?
100%年金だけで生活している人は全体の「41.7%」
本記事では、20~70歳代における支出額の割合について紹介していきました。 20歳代後半~50歳代にかけて、25万円以上の高額支出の割合が徐々に増加しますが、60歳代以降は、高額支出の割合は減少傾向となります。 しかし、年金受給が開始される65歳以降も、支出額20万円以上を占める割合は半数を超えている現状があります。 老後の収入源の柱は「公的年金」となりますが、支出額20万円以上だった場合、全てをカバーできるほどの年金額を受け取れるとは限りません。 実際に、厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、100%年金だけで生活している人は全体の「41.7%」しかいません。 上記をふまえ、安泰な老後生活を送るために、今のうちから「老後の収支のシミュレーション」と「老後資金の準備」が大切になるでしょう。 毎月の支出額を少しだけ抑えて、その分老後資金の備えに回してみてはいかがでしょうか。
参考資料
・厚生労働省「令和5年 国民生活基礎調査」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
太田 彩子