清原果耶×佐野勇斗、『マイダイアリー』5人の関係を語る 「星(☆)だと思ってもらえれば」
毎週日曜22時15分より放送中の『マイダイアリー』(ABCテレビ・テレビ朝日系)より、清原果耶と佐野勇斗のインタビューコメントが公開された。 【写真】朝ドラ『おむすび』では高校球児になっている佐野勇斗 本作は、社会人1年目の主人公が、日々の些細な出来事をきっかけに大切な思い出を振り返る構成で、大学時代を共に過ごした男女5人の群像をノスタルジックに描く、完全オリジナルのヒューマンドラマ。 主演を清原が務めるほか、佐野勇斗、吉川愛、見上愛、望月歩、坪倉由幸、中村ゆり、勝村政信らがキャストに名を連ねている。 清原は本作の脚本を手がける兵藤るりについて、「すごく繊細な感性が言葉の端々から伝わってきたので、それをうまく表現しなきゃいけないな、という責任感みたいなものも感じました」とコメント。佐野も同じ思いだったようで、「僕の中でもあまりやったことがない挑戦的な役なので、ちょっと楽しみでもありました」と続けた。 吉川、見上、望月を含めたメインキャスト5人の関係性については、「星(☆)だと思ってもらえればいいと思います」と清原。佐野も「2対3とかになることもないです。みんなマイペースに見えて周りを見ているので、バランスが取れているかもしれないですね」と絶妙なバランスで成り立っていることを明かした。 ■清原果耶(恩村優希役)×佐野勇斗(徳永広海役)コメント ●脚本を読んだ感想 清原:今回初めて脚本の兵藤るりさんとご一緒させていただきますが、まず最初に「兵藤さんが紡ぐ大学生の青春や後悔は、こういうふうに映るんだな」と思いました。すごく繊細な感性が言葉の端々から伝わってきたので、それをうまく表現しなきゃいけないな、という責任感みたいなものも感じました。 佐野:僕もまったく同じで、すごく繊細な表現をされる方だなと思いました。僕は大雑把な人間なので、「こういうことを感じて、こうやって言葉にするってすごいな」と兵藤さんの魅力も感じましたね。そんなキャラクターを、自分が1人の人間として生きていく。僕の中でもあまりやったことがない挑戦的な役なので、ちょっと楽しみでもありました。 ●台本に「……」が多いことについて 清原:「……」も多いですし、カッコ何々(【~と思いながら】など)という表現が多いです。「どう見せたい」「どうあるべき」ということが脚本に書かれているので、だからこそ取りこぼさないようにしなきゃいけないなと。そこはいち役者として抑揚をつけられる場所でもあるので、楽しいですね。 佐野:「……」はすごく難しいって、周りの役者さんからもよく聞くんですよね。でも、今回はカッコ書きがあって心情をちゃんと導いてくれているので、その流れに乗りつつ、自分のエッセンスを入れていく感じです。 ●演じるキャラクターについて 清原:初めに台本を読んだとき、優希は消極的な子なのかなという印象が強かったんです。でも、実際に優希がどうやって大学で過ごしているかと言われると、まったく内にこもっていることもないし、5人でワイワイしながら何気ない日常を送っている。普通という言葉が的確か分かりませんが、「普通の大学生だな」と思える瞬間が想像していたより多くて。その分できることも増えるし、「だから優希はこのセリフを仲間にかけてあげられるんだな」というところの解像度が徐々に上がってきた感じはします。“どこにでもいそうで、実はいない”というのが、彼女の魅力かなと思いますね。 佐野:広海は小学生のころギフテッドと判定され、昔からコミュニティを外れて1人でいることへの寂しさを抱えている子で。初めは(5人でいることに)慣れなかったり、そこのグラデーションをつけていくのが難しいなと思ったんですが、実際にやってみたら、それこそ優希と同じで「普通でいいかも」と。やりすぎも違うし、周りのみんなも芝居しやすい環境を作ってくれるので、思ったより普通かもしれないですね。 ●優希と広海の関係性について 清原:私は“何気ない”と“かけがえのない”って紙一重なんだなと思いました。きっと何気ない日常の中に幸福だったり、奇跡みたいなものが潜んでいて、その何気ないものの構築によって距離が近づいていく。この物語の核となる部分が、そんな2人のかけがえのない出会いに描かれていると思うので、これから先の撮影も楽しみです。 佐野:恋愛ドラマのように、分かりやすい大きな出来事が起こるわけではないんです。だから関係について聞かれると、めちゃくちゃ難しいですね。 ●吉川愛、見上愛、望月歩との撮影について 清原:この作品は“みんなが別々の方向を見ながら一緒に歩んでいく5人の物語”で、撮影現場でもそのままの印象というか。みんな自分自身のペースも、守りたいものもあるけれど、一緒にいられる居心地の良さがいいなぁと思います。なんの違和感もなく現場に入れていますね。佐野さんをはじめとするキャストの皆さんが、なんか優しいんです。なんか優しいっていうのも変ですけど(笑)。 佐野:でも、みんななんか優しいよね。 清原:思いやりがあるキャストの皆さんばかりなので、すごく穏やかに現場が進んでいると思います。 佐野:この5人って、本当に不思議なんですよ。みんなマイペースで、ワーッと笑うときもあれば、自分のことに集中しているときもある。でも、不思議とバランスが良くて。みんながいい距離感を保っているというか、あまり人生で経験したことがない空気感です。 ●女性3人、男性2人のパワーバランスは? 清原:星(☆)だと思ってもらえればいいと思います。みんながお互いのパーソナルスペースを知っていて、だから一緒にいられる。星だと思います! 佐野:星なんですよ、僕ら(笑)。でも、たしかに2対3とかになることもないです。みんなマイペースに見えて周りを見ているので、バランスが取れているかもしれないですね。 ●最年少の清原、最年長の佐野 清原:佐野さんとは『ちはやふる』という映画でご一緒させていただいていた以来でしたが、ひさしぶりという感じもしなかったです。 佐野:全然しなかったですね。ほかのみんなと初めて会ったときには、もっちー(望月歩)がずっと敬語だったかな。 清原:みんな敬語だったよ? もっちーもみかみんも(吉川)愛ちゃんも。私は一番年下なので、敬意を持って「何とお呼びすればいいですか?」と序盤に聞き回っていました(笑)。たとえば見上愛ちゃんが「見上って友達に呼ばれるから、見上って呼んでいいよ」と言ってくれたんですけど、「出会って数日で名字呼び捨て!?」と思って。あまり人のことを名字で呼び捨てにすることはないので、「“みかみん”にさせてください」とか交渉したりしていました(笑)。 ●撮影裏の様子 清原:本当に他愛ないことしか話していなくて、みんなで「うさぎ描こっか」と言ってうさぎの絵を描いたり、ペン回しの練習をしたり、裏でも大学生らしいであろうことをしています。 佐野:絵を描いたり、インテリアの話をしたり、お弁当を一緒に食べたり。本当に学生に戻った気分です。 清原:子どもたちが現場にいることもあるんですが、佐野さんは“みんなのお兄ちゃん”みたいな感じで遊んだりもしていて、私は素敵だなと思いました。 佐野:えっ!? 全然意識してなかった。僕は、逆に子どもたちから元気をもらっています。 清原:みんなでシーンの話をすることもあって、たとえば「優希のこのセリフが言いづらいんだよね」となったときに、「じゃあ、私がこうしたら言えるようになるかな?」と、みんなが同じ目線と立場で話してくれているなと感じます。今まで同世代のキャストの方とご一緒する機会が少なかったので、それは新鮮でしたね。意見を出し合うというよりは、“思いやり合い”みたいなものを感じています。 ●視聴者へメッセージ 佐野:ぜひTVerで『マイダイアリー』を見てほしいです。それから、お気に入り登録もしてくれるとうれしいです。よろしくお願いします! 清原:このドラマが皆さまにとって“お守り”のような作品になることを願っています。「悲しいな」とか「つらいな」とか、過去を振り返って立ち止まってしまったときに、この作品が次に進むきっかけや勇気になれば、すごくうれしいです。
リアルサウンド編集部