大きな賭け? 異色の経歴でプロ入りしたルーキー(2)セ球団で“二刀流”を容認
いよいよ球春到来を迎えたプロ野球。2023年ドラフト会議では計122人が指名され、新たにプロでの生活をスタートさせる選手が多く存在する。毎年のように予想外となるサプライズ指名が巻き起こるドラフト会議だが、中でも今季は特殊な経歴を持つルーキーの存在が目立つ。ここでは変わった経歴を持つ2023年の新人選手を紹介したい。
武田陸玖(横浜DeNAベイスターズ)
・投打:左投左打 ・身長/体重:173cm/78kg ・生年月日:2005年6月6日 ・経歴:山形中央高 ・ドラフト:2023年ドラフト3位 高校時代から投打の二刀流で活躍し、大きな注目を集めた武田陸玖。プロの世界でも二刀流に挑戦する予定だ。 山形中央高では、入学直後からレギュラーに定着。早い段階から投打でチームの柱を担った武田。 高校3年間で甲子園には出場できなかったが、一目を置かれる存在となり、U-18ワールドカップの高校日本代表に選出。 同大会では打者として打率.364(11打数4安打)、3打点。投手として3試合(5回1/3)を投げて無失点に抑え、大会制覇の原動力となった。 迎えたドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから3位指名を受けてプロ入り。投手として最速149キロを誇り、バットでは高校通算31本塁打を記録するなど、どちらの才能も捨てがたく、プロでも二刀流の継続が決まった。 指名打者制のないセントラル・リーグでは、根尾昂(現:中日)、戸根千明(現:広島)が二刀流に挑戦した事例はある。成功すれば無限の可能性を秘めるだけに、今後の動向に注目が集まる。
ベースボールチャンネル編集部