なぜ?ドームの命名権16年間売れず 半額でもだめ→7割引きに 頭を抱える長野県
県有施設に企業や商品の名前を付けられるネーミングライツ(命名権)で、長野県は松本平広域公園にある「やまびこドーム」(松本市)の命名権料の希望金額を当初の年間1千万円から300万円に引き下げて募集している。2008年の募集開始から申し込みがなく、昨年11月に500万円に変更したものの引き合いがないため、さらなる値下げに踏み切った。 【写真】イベントでにぎわう「やまびこドーム」の内部
1994年開設のやまびこドームはテニスコートやサッカーコートを備え、昨年の利用者は11万6829人。県が求める命名権契約の条件は、新名称に「やまびこドーム」を入れること。県の選定を経て契約すれば来年4月から5年間、新たな名称を使える。
これまでに命名権を採用した県有施設などは9カ所ある。やまびこドームは年に1、2回募集をかけてきたが、唯一買い手が見つかっていなかった。県財産活用課は明確な原因は分からないとしつつ「費用対効果が一因かもしれない」と分析。今回の値下げを機に幅広い企業などに関心を持ってほしい―とする。希望する企業、団体は8月23日までに申請書類を同課に提出する。