⚾熱海高と裾野高6日対戦 春まで連合チーム、勝負は全力で【高校野球静岡大会開幕】
「互いに悔いのない戦いを」-。静岡市駿河区の草薙球場で30日に開幕した全国高校野球選手権静岡大会。7月6日の初戦で対戦する熱海高と裾野高は今春まで、連合チームを組んでいた。両校の選手はかつての“チームメート”と、全力で試合に臨むことを約束した。 両校は昨夏の静岡大会終了後から、部員不足のために連合チームとして共に汗を流してきた。平日は別々の場所で練習し、週末を中心に対話を重ね、連係の強化を図った。春には「良いチームになってきた」と選手間で手応えをつかみ始めていた。 裾野高は今春、1年生8人が入部し、夏の単独出場が可能になった。飯塚蒼太主将(3年)は「1年生が入ってくれた感謝の気持ちと、熱海高と離れる寂しさもあった」と振り返る。熱海高の部員一人一人に寄せ書きの色紙を贈り、5月に連合チームは解散した。 一方、熱海高は「特別措置」として沼津商高から4人の1年生部員を借りての出場が認められた。初戦は思いも寄らない顔合わせとなったが、一緒に頑張ってきたからこそ、負けるつもりはない。矢吹諺主将(3年)は「知っている選手と試合ができるので、楽しみな気持ちが湧いている」。 新たな仲間を迎えて再出発した両校。心身とも成長した姿を6日の対決で示す。
静岡新聞社