全グルメガイド 【和歌山県・新宮市エリア】めはり寿司に、さんまの姿寿司。絶対味わいたいご当地グルメ5選。
現在発売中の雑誌・Hanako 2024年1月号「47都道府県、おいしいあの町へ」では、地元在住の食通が教える、47都道府県のおいしい食を求める旅を紹介しています。Hanako Webでは、誌面では紹介しきれなかった47都道府県のオリジナル記事を限定で公開。 【和歌山県田辺市のオススメグルメ】 酒場からカフェまで、名産を味わえるスポット5軒 和歌山県新宮市のガイド役は、地元で農園を営む小川武毅さん。ころんとかわいい「めはり寿司」、お店でしか買えない〈香梅堂〉の「鈴焼」など、新宮ならではの味をチェック!
小川武毅 〈小川農園〉園主 和歌山市特産の新生姜農園〈小川農園〉の3代目園主。ほかにも西洋野菜やハーブを中心に150~200種類の野菜の栽培をし、県内の人気フレンチ・イタリアンとのつながりも深い。「いつも和歌山の食のことを考えています」と、フードイベントなどにも積極的に参加している。
1.海や川など自然に囲まれた新宮だからこそ育まれた郷土料理「めはり寿司」
熊野灘に面した新宮は、紀南エリアの伝統料理「さんま寿司」が有名ですが、もう一つ、この地域ならではの昔ながらの名物が「めはり寿司」。味付けした高菜でごはんを包むシンプルな料理です。昔は、新宮が河口となる熊野川や北山川流域の山で作業をする人たちが、仕事の合間に手で持って食べやすい弁当として重宝されていたそう。山仕事をしている方々のほか、舟で木材を運ぶ筏師も食べていたといいます。専門店の〈総本家めはりや新宮本店〉は、昔は高菜の茎と葉をまるまる巻いて大きかっためはり寿司を、年配の方や女性でも食べやすいようにと、葉っぱだけでくるんで小さくしたお店。茎は細かく刻んで具として使っていて、ほのぼのと素朴な味わい。熊野古道など世界遺産も近い新宮で、観光の合間の食事にぜひ。
昭和37年創業。紀南の郷土料理「めはり寿司」の専門店。めはり寿司(4個680円)は注文が入ってから握るので、温かいうちに食べるのがおすすめ。 総本家めはりや新宮本店 住所:新宮市薬師町5-6 TEL:0735-21-1238 営業時間:11:00~21:00LO(14:30~17:00はテイクアウトのみ) 定休日:水休