近江が初戦突破 長崎日大との延長タイブレーク制す センバツ
第94回選抜高校野球大会は第2日の20日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、京都国際の参加辞退により近畿地区補欠1位校から繰り上げ出場となった2021年夏の甲子園4強の近江(滋賀)が延長十三回タイブレークの末、23年ぶり3回目出場の長崎日大に6―2で勝利した。センバツでのタイブレークは第93回大会(21年)の常総学院(茨城)―敦賀気比(福井)の1回戦以来で通算2回目。 【近江vs長崎日大 緊迫した熱戦を写真特集で】 補欠校から出場したチームの初戦突破は、第64回大会(1992年)の育英(兵庫)以来30年ぶりで通算4校目。滋賀勢は春通算20勝も達成した。近江は第7日(25日)第1試合の2回戦で、二松学舎大付(東京)―聖光学院(福島)の勝者と対戦する。 ◇山田が投打に活躍 近江が山田の投打にわたる活躍で延長戦を制した。九回に大橋の右前打などで2点差を追いつくと、延長十三回には4番・山田の左前適時打などで計4点を勝ち越した。山田は投げても140キロ台の直球を軸に完投した。長崎日大は六回に4番・河村の左越え二塁打などで2点を先取したが、七回以降は無安打に封じられた。 ◇タイブレーク 野球やソフトボールで試合を早く終わらせるための制度。高校野球の甲子園大会では2018年から採用され、延長十二回を終えて同点の場合、十三回から無死一、二塁で、打順は前の回から続く「継続打順」で始め、決着がつくまで続ける。一人の投手が登板できるのは1試合15イニング以内と定められている。 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。