篠原ともえさん「news zero」出演、緊張を解いた針と糸。初めての場所も自分らしく
オリジナルアクセサリー、被災地復興の一助に
スタイリングでこだわったのは、初回から毎週着用している「news zero」の黒・白・ライムグリーンのロゴマークをあしらったオリジナルアクセサリー。3色カラーのボタンをイヤリングにしたり、またあるときはピンブローチや指輪にしたりと、毎週の放送でどんな小物に仕立てて身につけるかは私自身の楽しみでもあります。皆さんにも少しでも新しい発見をしていただけるよう心掛けています。 実は、このアクセサリーは、令和6年能登半島地震の被災地復興の一助になればと、石川県で染められた「石川ファブリックス」ブランドの生地を活用しました。生地売り上げの一部を義援金として石川県に寄付される「石川応援プロジェクト」のこの生地は、優しく鮮やかでどこか和を感じる美しい染色ですよね。 能登半島地震から1年が経とうとしていますが「news zero」では、この出来事が風化しないようにと、これまでも積極的に現地の取材を続けてきました。私も番組を担当させていただく中で、出演者含め、スタッフ一同、被災地の皆さんへどんなことができるかをいつも考えながら、番組づくりに取り組んでいらっしゃる姿を何度も拝見しました。私もデザイナーとして何か発信できないかと考え、復興への願いを込めロゴモチーフアイテムを取り入れさせていただいたのです。 制作したアイテムたちは、私だけでなく、メインキャスターの藤井貴彦さんをはじめ出演者の皆様も着用してくださっています。画面越しにでもその存在の美しさを感じ取っていただけるように、装飾を施したピンブローチやヘアアクセサリーなど、それぞれに似合うアイテムをプレゼントしました。藤井さんはプレゼントには大変驚きながらも「篠原さんの出演回には毎回つけますね」と言葉をかけてくださり、毎週着用くださっています。藤井さんのお母様もものづくりをするのが大好きで、小さな頃からそして今も洋服などを作ってくれるのだそうです。そんなつながりが偶然にあったことも感激でした。 私の出演期間中は10月に行われた衆議院選挙や、11月のアメリカ大統領選など激動の出来事もありました。事件・事故なども含めて時に緊張感のある報道の現場を乗り切る「news zero」の素晴らしいチームワークは、ゾクゾクする程パワーに溢(あふ)れています。私もその一員に加えていただいたことで、自分らしい社会への視点を発見し、未来のために何かを始められるきっかけを学ばせていただいています。 デザイン会社を設立してから、自身の創作が社会とつながることを目指してきました。ニュース番組のパートナーという経験を通じて、ひとつのことを掘り下げ知っていく楽しさを学び、プロフェッショナルとして届ける力をいつまでも鍛え続けることが大事なんだと体感しました。来年もまたアイデアのありかを求め、様々な社会の出来事に興味を持ち、新たなことにも堂々と挑んでいきます! 私の出演は年内12月25日(水)までとなりますが、今後もぜひ多くの方に番組をご覧いただけたら嬉しいです。 news zero 日本テレビ系(生放送) 月曜~木曜 午後11:00~ 、金曜 午後11:30~ ※篠原ともえさんは水曜パートナーとして出演中 https://www.ntv.co.jp/zero/ ■著者プロフィール 篠原ともえ デザイナー/アーティスト 1995年歌手デビュー。文化女子大学(現・文化学園大学)短期大学部服装学科デザイン専攻卒。映画、ドラマ、舞台など歌手・俳優活動を経て、現在はイラストレーター、テキスタイルデザイナーなどさまざまな企業ブランドとコラボレーションするほか、衣装デザイナーとしても松任谷由実コンサートツアー、嵐ドームコンサートなどアーティストのステージ・ジャケット衣装を多数手がける。2020年、アートディレクター・池澤樹と共にクリエーティブスタジオ「STUDEO」を設立。
朝日新聞社