台北で草間弥生さんの作品展 台湾初公開の作品など70点展示
(台北中央社)芸術家、草間弥生さんの作品展「草間弥生のキセキ(草間弥生的『軌跡』与『奇跡』) W Collection & More 1951-2005」が台北市の台北教育大学北師美術館で21日から開催される。1998年に台北ビエンナーレ(台北双年展)に出展された作品「ドットオブセッション」(円点的強迫妄想)の再現作品や台湾初公開の作品など70点が展示される。 「ドットオブセッション」は黒の水玉模様が入ったピンクのバルーン七つを吹き抜けの空間につるした作品。26年前の台北ビエンナーレでは日本で制作されたものが展示されたが、今回は草間さん側の意向により台湾で制作された。 98年に台北市立美術館で台北ビエンナーレが行われた当時の館長で今回のキュレーターを務めた林曼麗さんは、19日に開かれた記者会見で、制作時には国境を越えた技術的な問題を克服したことに触れ、「台日協力の新たな形だ」と語った。 作品展は来年5月4日までの開催。作品は美術館の前を走るメトロの車内からも見える。林さんは、より多くの人に親しみ、作品を感じ取ってもらえるとした上で、昼と夜で視覚的な変化が楽しめることから、美術館の固定概念を打ち破りたいと語った。 (王宝児/編集:齊藤啓介)