【60代「NYでパートナー探し」の道④】いよいよマッチングアプリにトライ!でも…
お金はもちろん大事です。私が当時お金に困ったのは、夫が稼げなくなっていたからで、結婚していた時も一時期を除いた大方の年数は、常にお金の心配をしないといけない状況でした。 なので、もうああいう思いは二度としたくない!お金をちゃんと稼げる人でないと絶対に嫌!という思いは強くありました。 でも経済的に頼らないとやっていけない状況の時に、経済的に頼れる男性をつかまえたい!ということになると、話は違うと思います。経済的に面倒をみてもらっているのだからと、不本意なことでも妥協したり嫌なことを我慢しなければいけなくなったら、それは健全で幸せな関係とはいえないでしょう。 「類は友を呼ぶ」ということわざがありますよね。下心がある状態で人に近づいたら、先方もなにかしらの下心をもっていると思った方がいいと思いました。当時は家を売りに出していましたが、その家もなかなか売れなかったので、まず新しい住まいに落ち着いてからにしようと思い、新しい相手探しはいったん棚上げすることにしました。 幸い仕事がずっと忙しかったのは救いでした。私は20代初めの頃から「自分の食い扶持は自分で稼ぐ」と思っていて、男の人に養ってほしい、専業主婦になりたいと思ったことがありませんでした。 たとえお金持ちの男性と結婚したとしても、離婚したり夫が失業したり怪我や病気になって働けなくなったりする可能性はありますから、自分の自由になるお金をもっていることは非常に大事と常々思ってきました。 仕事に一生懸命になり過ぎて夫婦生活をおろそかにしてしまったことは否めませんが、そのくらい仕事してきたから今があることも否めません。 最終的に頼りにできるのは自分だけです。何があっても仕事を手放さなくてよかったと心から思っています。
文/杉本佳子 ファッションジャーナリスト兼美容食研究家 1988年よりニューヨーク在住。1989年よりファッションジャーナリストとしてファッション、ファッションビジネス、小売りビジネスについて執筆。2013年より美容食研究家としても活動し始め、ブログ「YOSHIKOlicious Beauty」とインスタグラムを通じて、美肌効果の高い食材をなるべく使い、美味しくて見た目がお洒落な料理紹介している。見た目がきれいだと気分が上がり、食べて美味しいので嬉しくなり、美容と健康にいいのでさらにハッピーになる「3回ハッピーになる料理」がモットー。ファーマーズマーケットなどで買う生命力のあるオーガニックの食材をなるべく使う。食材の意外な組み合わせでも定評がある。