宋美玄先生に更年期を聞く「欲が減退して、夜の生活が辛いです。どうすればいいですか?」
オトナサローネ記事の取材をオンライン公開で行う「公開取材」のシリーズ4回目は、宋美玄先生にお話を伺う「更年期に私たちの体に起きる変化とその対策」です。 【画像13点】300種類とも言われる更年期症状、代表的なものは 更年期という時期の過ごし方、体に現れる変化、そしてちょっと気になる下半身まわりのことなど、読者からの生の声を宋美玄先生にズバリ質問。さらには、公開取材に参加してくれた皆様からの質問にリアルタイムで答える形で取材を進めました。 今回は「お寄せいただいたすべての質問にご回答いただく」ハードな公開取材でしたが、なんと60分で24もの質問に答えていただきました! 1時間の取材を12本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。この記事は9本目です!
夜の生活が辛いです。どうすればいいですか?
質問:56歳、最後の生理が来てから1年経過したばかりです。膣がチクチクしたりパートナーとベッドを共にするときにつらくなりました。クリニックは男性医師で、相談しづらいです。 宋先生:膣というのはどうしても閉経とともに乾燥してきてしまうものです。局所のホルモン療法があるので、それをやってみたらいいかなと思います。市販でも、エストロゲンが入った『バストミン』という軟膏が売られています。アマゾン等でも買えるので、デリケートゾーンに塗ってみると、ある程度うるおってきます。スキンケアのように使ってみてください。
性の減退に悩んでいます。どうすればいいですか?
質問:42歳です。主人からの誘いを断りたくないのですが、私はだんだんと性欲が落ちてくるし、感度もだいぶ鈍くなっている気がして、夜の生活が辛く感じる事があります。男性にはバイアグラなど病院で処方を受けられる薬剤がありますが、女性にも性欲を増強させる薬剤などはないのでしょうか? 宋先生:性欲増強は、なかなか難しい問題です。男性も、別にバイアグラは性欲を増強するものではないのですよ。あれは、性欲がある場合に、ちゃんと勃起させるもの。性欲を押さえたり、湧き上がらせたりするのはとても難しいのです。 海外では薬が認可されていたりしますが、なかなかそんなにテキメンに効くものっていうのは、ないです。なので、この方のケースを考えると、まず感度が鈍っていると(性交渉が)つまらないですよね。そこでエストロゲンの膣への補充をしたり、膣ハイフの施術をやってみるなどして、少しでも感度を増強すればよいのではないかと思います。 9回目では「女性の性欲減退」について教えていただきました。次回は「性交渉をしていない女性の身体に何が起こるのか」ということについて教えていただきます。
オトナサローネ編集部 星雅代