福島テルサの空きテナントに宴会場 10月に営業開始 街中活性化図る 福島市
福島市は、市内のキョウワグループ・テルサホール(福島テルサ)2階の空きテナントに宴会場を整備する。10月に営業を開始する。中心市街地の宴会施設が減少する中、人を街中に呼び込み、活性化につなげる狙い。 木幡浩市長が23日、市役所で記者会見し、関連事業費2250万円を盛り込んだ総額30億8042万円の2024(令和6)年度一般会計補正予算案を発表した。 冠婚葬祭業などを展開するこころネット(本社・福島市)の連結子会社「With Wedding」が運営する。収容人数は約50人。With Weddingが運営する市内の施設で作った料理を会合、イベント時に提供する。ホール地下1階の厨房を改修し、来年3月からは厨房で調理した料理も出す。3・4階の会議室利用者にも飲食物を提供する。市によると、テナントは2022年3月にレストランが撤退して以来、空きとなっていた。 テルサホールは、福島市が開設し、市振興公社が管理・運営している。
JR福島駅周辺には福島グリーンパレスやウェディングエルティなど大きな宴会場を備える施設がある一方、駅西口のザ・セレクトン福島が宴会業務を停止し、テルサホール隣のクーラクーリアンテサンパレスが閉館するなど、宴会施設の減少が課題となっている。 木幡市長は「市内で会合がなかなか開けない中で、バンケットサービスを備えた会場を柔軟に確保できるようになる」と語った。With Weddingの担当者は「中心市街地のにぎわい創出に努めていく」と話した。 テルサホールは来年1~2月、設備点検などのため全館休館し、同3月に再開する。