スロバキア ウクライナへの武器供与停止を表明、人道的な支援は継続へ 侵攻長期化で各国の足並みの乱れ懸念
ロシアによる軍事侵攻が長期化する中、スロバキアのフィツォ新首相が26日、ウクライナへの武器供与を停止すると表明しました。 AFP通信などによりますと、スロバキアのフィツォ新首相が、26日に行われた国会の委員会で外交方針について説明し、「ウクライナに武器の供与は行わない」と表明しました。ただ、人道的な支援などについては継続するとしています。 また、EU(=ヨーロッパ連合)によるロシアへの制裁について、スロバキアに悪影響がないか分析するまで支持しない考えも明らかにしました。 スロバキアでは、先月行われた総選挙で、フィツォ氏率いる野党が、ウクライナへの軍事支援停止などを訴えて第1党となり、フィツォ氏が25日、新政権の首相に就任しました。 スロバキアは、EUとNATO(=北大西洋条約機構)の加盟国で、これまでウクライナに率先して戦闘機を供与するなどしていました。 ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、今後の支援や制裁をめぐる各国の足並みの乱れが懸念されています。