ベライゾン下落、ワイヤレス加入者の流出継続や低調な収入を嫌気
(ブルームバーグ): 22日の米株式市場で、米通信最大手ベライゾン・コミュニケーションズが下落。1-3月(第1四半期)決算でワイヤレス加入者の流出継続が示されたほか、収入が市場予想を下回った。
ベライゾンは、高額プランを選択する顧客が増えたと説明。ただそれでも、フリーキャッシュフローもアナリスト予想に届かなかった。
一部コストを除いた1株当たり利益は1.15ドル。アナリストの予想平均は1.12ドルだった。営業収入は330億ドル(約5兆1000億円)と、前年同期比わずか0.2%増にとどまり、アナリスト予想の332億ドルに届かなかった。
ベライゾンの株価は一時4.4%安。決算発表後に上昇する場面もあったが、下げに転じた。
加入者数の伸びで競合に後れを取っていたベライゾンは、データ無制限プランの料金設定を簡素化し、ネットフリックスやマックスのストリーミングサービスを組み合わせるなど、付加的な特典を提供してきた。
個人契約のワイヤレス加入者数は1-3月に15万8000人減少。予想されていた21万2900人減少より少なく、前年同期の減少数より小幅で済んだ。ベライゾンによれば、消費者部門の業績は1-3月期としては2018年以来の好調だった。
ワイヤレスサービスでの総収入は3.3%増の195億ドル。値上げや、高額プランを選ぶ人が増えたことが寄与したと、ベライゾンは説明した。
フリーキャッシュフローは27億ドル。アナリスト予想は37億ドルだった。
原題:Verizon Drops On Customer Losses and Lagging Revenue(抜粋)
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Todd Shields