仲代達矢「手なんかガタガタ震えて…」と俳優になる前の出来事を回想
ドキュメンタリー映画「いもうとの時間」(鎌田麗香監督)の公開初日舞台挨拶が4日、都内で行われ、登壇した俳優の仲代達矢(92)は、自身が俳優になるまでのエピソードも披露した。 【画像】仲代達矢「手なんかガタガタ震えて…」と俳優になる前の出来事を回想 父親は小さい時に亡くなったといい、「(母親は)私ら子どもを育てるために、ずいぶん苦労をしました。貧乏で、3食を1食にした食生活を送ったり。まあ、戦争中ですから日本自体が、貧乏暮らしをしていたわけです」と振り返った。 俳優を目指したきっかけについても、「私は高校も夜間部で、昼間はパチンコ店で働いていたり、色々しておりました。大学にも行けないで、どうやってこれから食っていけるのか? と思っていたら、誰かが“おまえの顔は役者向きだから役者にならないか?”と言った。“学芸会も出たことないのに、とんでもない、役者なんて出来るもんか”と思ったんですけど、なんかその道しかなかった」と明かした。 その後、劇団俳優座の養成所に入った。「手なんかガタガタ震えて試験を受けたんですけど、なんとなく入ってしまったんです。人の10倍も努力しないとうまく出来ない生徒でした」と振り返った。
テレビ朝日