大谷翔平と会うのはハリス氏?トランプ氏? 来年春までに恒例ホワトハウス訪問 大統領選5日投開票
大リーグ・ドジャースがワールドシリーズ(WS)を制覇し本拠地ロサンゼルス(LA)がパレードで盛り上がる中、優勝チーム恒例のホワイトハウス訪問が注目を集めそうだ。5日に投票が迫る大統領選は共和党ドナルド・トランプ前大統領(78)と民主党カマラ・ハリス副大統領(60)が互角の戦い。初訪問の大谷翔平(30)が会うのは果たしてどちらになるのか。 表敬訪問は、来年春までに行われるが、大統領選は紙一重の戦いだ。ハリス氏は1日(日本時間2日)、自身のX(旧ツイッター)を更新。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)に電話でWS制覇の祝福メッセージを送った様子の動画を投稿した。 カリフォルニア州出身のハリス氏は、ドジャースファンを公言。投稿ではハリス氏が夫のダグラス・エムホフ氏と電話をかけると、ロバーツ監督は「オーマイガー!」と驚き。ハリス氏は「チームとあなたのリーダーシップ、そして素晴らしい勝利を誇りに思います」と賛辞を贈った。 推しチームの優勝でご機嫌のハリス氏に対し、ヤンキースの地元・ニューヨーク州出身のトランプ氏は沈黙。“応援合戦”はハリス氏に軍配が上がったようだ。 沈黙の裏には、トランプ氏とスポーツ界との相性が険悪だからという面もありそうだ。大リーグやプロバスケットボール(NBA)など米4大スポーツの優勝チームが大統領を訪問するのは、1980年代からの伝統行事。しかし、反移民政策を取るトランプ氏の大統領時代は、訪問を拒否するチームや選手が相次いだ。2018年のWSを制したレッドソックスは、翌年5月に表敬訪問したが、アレックス・コーラ監督や有色人種の選手複数が欠席した。 そんなトランプ氏も大谷は無視できない存在のようだ。2018年4月、安倍晋三首相(当時)との会談で「打って、投げて、凄いじゃないか。ベーブ・ルースみたいだ」と興味を示している。 政治サイト、リアル・クリア・ポリティクスの調査によると、10月末の時点で全米の平均支持率はトランプ氏が48・6%で、ハリス氏は48・4%。トランプ氏がわずかにリード。大谷と対面を果たすのはハリス氏かトランプ氏か、その行方も話題になりそうだ。 ≪大統領選の年は5回連続で「ナ」≫ドジャースが2024年のチャンピオンとなり、米大統領選が行われる年の優勝は08年からフィリーズ、ジャイアンツ、カブス、ドジャース、ドジャースと5回連続でナショナル・リーグのチームとなった。それ以前は、92年から04年までブルージェイズ、ヤンキース、ヤンキース、レッドソックスと4回連続でアメリカン・リーグのチームだった。 ≪松坂大輔氏ら過去表敬訪問≫ホワイトハウスを表敬訪問した日本人は、大リーグではレッドソックスで2007年優勝の本紙評論家の松坂大輔氏と岡島秀樹氏、同じくレッドソックスで13年優勝の上原浩治氏、田沢純一氏らがいる。09年優勝のヤンキースの松井秀喜氏は、訪問時にエンゼルスに移籍していたため欠席している。政財界、スポーツ以外では、今年4月の岸田文雄前首相の訪米での公式夕食会に、音楽ユニット「YOASOBI」が招かれ話題になった。