北海道・広尾産コンブのポテトチップス人気 道内ローソンで完売相次ぐ
【広尾】広尾産コンブの廃棄部分を粉末にした調味料「星屑(ほしくず)昆布」を活用した新商品「ポテトチップス昆布しお味」が期間限定で発売され、話題を呼んでいる。食品卸大手の三菱食品(東京)とコンビニ大手ローソン(同)が共同開発し、北海道内のローソンで販売。物流センターの在庫が底をつく人気ぶりだ。両社は「いろいろな課題を抱えるコンブ漁業を次世代に引き継ぐ手助けになればうれしい」としている。 商品開発を通じて地域の課題解決につながる取り組みを行う両社が、漁業者の高齢化や人手不足などが課題となるコンブ漁業に着目した。広尾産コンブの付加価値向上を目指して2022年に「星屑昆布」を発売した町内の漁業者保志弘一さん(39)に出会い、その理念や取り組みに共感。昨年10月から開発を始めた。 星屑昆布は、もともと「くず」と呼ばれ廃棄されていたコンブの端材を1~2ミリに粉砕加工した調味料。一般的な「だしを取る」という用途に対し、料理を引き立てるために「振りかける」など新たな使い方ができ、フランス料理店などでも評価されているという。 新商品には、ポテトチップスのフレーバーとして星屑昆布を使用。さっくりとした軽い食感のチップスに、昆布の香りとうまみが感じられる。