「松本人志をTVに出すな」が半日で10万超え…「活動再開は決まり次第」とした吉本興業と世間の大きすぎる温度差
■ユニクロ、スタバ、教師…と属性を指定して女性を集めたか 文春によれば彼は、「ユニクロやスタバで働いていそうな女性」「弁護士や教職などの知的なイメージのある女性」「子どものいない既婚女性」などの属性を指定して、後輩芸人に集めさせていたそうだ。なお、茶髪やギャルはNGらしい。 性加害は主に性欲によってなされると勘違いされやすいが、手段が性的な行為であるというだけで、実はその主たる目的は「相手を支配・屈服させる」ことにある場合が多いといわれている。歪んだ願望を、自分より弱い相手にぶつけるのだ。 ■万博、政府、NHKにも重宝される吉本のガバナンス体制 さて、松本人志の突然の活動休止からは、彼自身の問題のみならず、吉本興業という巨大なエンタメ企業のゆがみや異常さも明らかになった。 ご存知のように、吉本興業は2025年大阪万博と深く関わっており、政府のクールジャパン機構からは100億円以上(2014年に10億円、2018年に12億円、2019年に最大100億円まで投入)を出資されている。NHKとも番組制作を通して関係が深い。さまざまな公的な機関と昵懇(じっこん)の関係にあり、パブリックな多額の資金が流入する企業のコンプライアンスが、このようにずさんでよいのだろうか。 不祥事に際して本人や関係者に聞き取りも行わず、誤った広報を打つ吉本興業の危機管理、また所属タレントの一存でテレビ番組に「出る/出ない」を決められるかのようなガバナンス体制は非常に問題だと思えるが、その後、特に改善されたという話は聞かない。 2024年11月8日の松本の裁判終結(あくまでも裁判を途中でやめただけ。和解ではない)を報告したX投稿を受けて、さまぁ~ずの三村マサカズは「松本人志復活! ですなぁ。いいねーーーー!」、オズワルド伊藤が「松本さん‼ ダウンタウンが戻ってくる‼ やっと‼ 嬉しすぎ‼」、くまだまさしは「松本人志芸能活動再開 ただただ嬉しい」などと、芸人たちは祝福した。プレスリリースには、活動を再開するとは書かれてはいないのだが、内々では決まっているのだろうか。