「五輪で最も面白いチームになるかも」…海外メディアが男子日本代表の6名をピックアップ
7月31日(現地時間30日)に開催された、「パリ2024オリンピック」男子バスケットボールのグループ予選。男子日本代表(FIBAランキング26位)はフランス代表(同9位)を相手に、オーバータイムの末に90-94で黒星を喫したが、格上の開催国を相手に最後まで勝利を狙った。 試合が終了した数時間後、ヨーロッパの現地メディア『BasketNews』が公式Xを更新。「日本代表がオリンピックで最も面白いチームになるかもしれない理由」という言葉とともに、日の丸を背負う6名の戦士たちをピックアップした。 最初に挙げられたのは、日本代表のベテランガードである富樫勇樹。トム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)の体制に移行してからはキャプテンも務め、バックアップの役割もこなしつつ精神的支柱としてチームを支えている。フランス戦では要所で3ポイントシュートを決め切り、計3得点1リバウンド1アシストをマークした。 続いて紹介されたのは、ロサンゼルス・レイカーズの主力として活躍している八村塁。フランス戦では笛に苦しんだものの、退場までの約28分でフィールドゴール成功率62.5パーセント(16本中10本)の24得点と、実力を存分に発揮した。攻めあぐねた際にもゴールをもぎ取り、困ったときにボールを託せる男は日本にとって欠かせないタレントだ。 また、リム周りで気を吐いた渡邉飛勇にも同メディアは注目しているようだ。八村の退場に伴ってプレータイムが伸びたビッグマンは、ルディ・ゴベアやビクター・ウェンバンヤマといったNBA屈指のセンター陣を相手に奮闘。第4クォーターの終盤に見せたゴベアへの劇的ブロックはアウェーの会場をどよめかせた。 そして、日本の先発ガードを務める河村勇輝もピックアップ。スピード感あふれるドライブはもちろんのこと、ドイツ代表(同3位)とのゲームを含む直近の2試合で9本の長距離砲を沈めるなど、アウトサイドシュートも好調だ。得点能力を落とさずアシスト数も積み重ねており、まさにオフェンスのエンジンを担う存在とも言えるだろう。 日本の大黒柱、ジョシュ・ホーキンソンも6人のうちの1名に。フランス戦では河村とのツーメンゲームからアウトサイドシュートを狙い、チームで最も高い66.7パーセント(6本中4本)の3ポイント成功率を記録。ゴベア、ウェンバンヤマへのディフェンスでは体を張り、37分57秒にわたってチームのゴール下を守り抜いた。 最後に挙げられたのは、フランス戦でチーム最長の40分44秒のプレータイムを記録した渡邊雄太。左ふくらはぎの肉離れで出場も危ぶまれていたなか、ドイツ戦から続けての先発出場でチームを支えている。フランス戦では得点シーンこそ少なかったが、8リバウンドを記録するなど、持ち味の献身的なプレーは健在だ。 『BasketNews』に取り上げられた6人だけでなく、個人技で得点を奪える比江島慎やディフェンスで高い貢献度を示す吉井裕鷹など、現在の代表メンバーには優れたタレントが揃っている。グループステージ最終戦でブラジル代表(同12位)と激突する日本は、白星をつかんで決勝トーナメント進出の可能性を残せるだろうか。
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