<田中麗奈>映画「がんばっていきまっしょい」から26年 劇場版アニメに感動 「懐かしさや恥ずかしさが込み上げてきました」
敷村良子さんの青春小説が原作の劇場版アニメ「がんばっていきまっしょい」(櫻木優平監督)が10月25日に公開される。1998年に公開された映画版で主演として、悦ネエこと主人公・村上悦子を演じた田中麗奈さんがコメントを寄せている。 【写真特集】「がんばっていきまっしょい」 名作がアニメでよみがえる! 美しい少女たち!
映画「がんばっていきまっしょい」は田中さんの初主演作で、俳優として活躍を始めるきっかけとなった。映画の公開から約26年後に劇場版アニメが公開される。田中さんは、劇場版アニメを見て「スクリーンに映る悦ネエは無力感や劣等感でいっぱいで青春のきらめきとは反対側にいるような女の子でした。そんな悦ネエの言動にヒヤヒヤさせられながらも自然に心を引っ張られ、試写を見る前に感じていた気持ちは杞憂に終わり、悦ネエを見守る気持ちに変換され、ただただ作品へと没頭し、物語に入り込むことができました」とコメント。
「松山の自然の美しさがスクリーンに再現されていたことにももちろん感動したのですが、実写の映画には映っていなかった現代の松山の街並みまでもが描かれていて、撮影中過ごしていた日々を思い出し、懐かしさや恥ずかしさが込み上げてきました。ボートの練習へ海へと向かう車内、長いトンネルを走る時の車内が暗くなる光の感じ、帰りは身体やまぶたが重くなっていた感覚、休みの日は商店街を共演者のみんなとはしゃいで歩いたことなど、あの頃体験した景色がスクリーンの中に広がり、自分たちを見ているような不思議な感覚でした」と振り返った。
「ボートを漕いでいる時の臨場感も再現されていて、そこも驚きでした。青春のきらめきは、モヤモヤした気持ちがあったからこそ輝いて感じられるものなんだと再確認し、気持ちが晴れやかになる素敵な作品でした。がんばっていきまっしょいが、たくさんの方へ届きますように」と思いを語っている。
2005年に放送されたドラマ版で主演を務めた鈴木杏さんもコメントを寄せており、「悦ネエたちと過ごした夏から20年近く経った今回の再会は、まるでタイムカプセルをあけるかのよう! あの時は毎日が精いっぱいだったけれど、今の私から眺めると、どの瞬間もとにかくまぶしく輝いていて、とんでもなく貴重な宝物で、そしてしっかりと私を支えてくれていたんだなぁと、感謝と感動で胸がいっぱいです」と話している。