ヘンリー王子、ダイアナ元妃よりも自分の方が「危険に晒されている」 警護に関する裁判で主張
ヘンリー王子が英国王室を離脱したとき、イギリスの内務省は今後王子が国内にいるとき公費を使って警察による警護をしないことを決定した。王子はこの決定についてイギリスの高等法院に対して不服を申し立てていた。その申し立てが今週退けられた。高等法院の判事は「イギリス政府の決定に不合理なところはない」「違法性はない」としている。 【写真】メーガン妃&ヘンリー王子がカナダを訪問!滞在中のベストショット集
判決後、裁判で王子が提出していた書類が公開された。その中には王子が内務省に宛てて書いた手紙も含まれていた。書いたのは代理人だが、王子はその中で「内務省が私に対する警護を解除すれば、私や私の家族は23年前の母の立場に陥るだろう」と主張。ダイアナ元妃は自動車事故で亡くなったが、事故はパパラッチとのカーチェイスの末に起きたと言われている。王子は警護がなければ元妃が亡くなったときと同じ立場に置かれると考えているよう。さらに自分とメーガン妃、子どもたちの場合は「人種差別と過激派のせいで」ダイアナ元妃よりもさらに大きな危険に晒されていると言っている。
人種差別はメーガン妃の母親がアフリカ系だから。過激派は王子がアフガニスタンに従軍していたことに関係している。従軍時にタリバンの戦闘員を殺害したことからアルカイダから脅迫を受けていると手紙の中で訴えている。また「このような重要な話が自分に相談することなく行われていることに不信感を抱いている」「常識的な分量の相談もなく警護を外すと内務省が判断したのは、私が家族を守り家族を第一に考えたことに対する罰だ」と内務省の姿勢を非難している。新聞「デイリーメール」が報じている。
手紙で王子は「警察の警護は私たちの安全にとって不可欠」と主張しているが、今回の高等法院の決定を不服とし、控訴裁判所に訴えるそう。何が何でも警察の警護対象に戻ろうとしているもよう。とはいえ、王室を離脱したのだから警察による警護が受けられないのは正しい判断、と報じるイギリスマスコミも多い。控訴裁判所がどのような判断を下すのか注目が集まっている。