まさか“税務調査のお知らせ?”税務署から突然届く「時期外れの封筒」の正体【税理士が解説】
確定申告シーズンでもないのに、税務署から突然「封筒」が届くことがあります。忙しいからと開封を後回しにしたり、そのまま忘れてしまったりする方もいるかもしれません。封筒の正体は何なのか、放置するとどうなるのか。税理士法人松本が解説します。
確定申告シーズンでもないのに、突然「封筒」が届いた!
前年に確定申告を行った人には、毎年1月下旬ごろ、確定申告についてのお知らせするハガキや封筒が届くことがあります。しかし、確定申告の時期とは関係なく、税務署から封筒が届いたら、税務調査のお知らせが来たのではと驚いてしまう方も少なくないはずです。 しかし、税務調査のお知らせは原則として電話により口頭で行うこととされているため、封筒で税務調査の事前通知が行われるケースは多くはありません。 では、確定申告の時期以外に税務署から封筒が届く場合、どのような理由で封書が郵送されてくるのでしょうか。 今回は、税務署から封筒が届くケースと封筒を受け取った後に取るべき対応についてご説明します。
税務署から封筒が届くケースとは?
税務署から届く封筒の中には、一般的に「お尋ね」と呼ばれる書類が入っていることがあります。確定申告の内容や納税について全く疑わしいことがなければ、税務署がわざわざ封筒を送ってくることはありません。税務署からお尋ねが届く場合、税務署から何かしらの疑いをもたれている可能性が高くなります。 税務署から封筒が届くケースとしては、次のような例が考えられます。 ・記載された経費に不審な点がある ・経費が同業の平均的な額より突出して高額である ・取引先の情報と申告された売上額が釣り合わず、売上額に不審な点がある ・副業をしているのに、副業分の確定申告をしていない ・不動産投資によって不動産所得を得ていたのに、確定申告をしていない ・相続をしたにもかかわらず、相続税の申告をしていない ・不動産を購入した際に、贈与を受けている可能性がある ・不動産を売却し、売却益を得ているのに譲渡所得税を納税していない ・相続税の申告書に添付すべき書類が不足している
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