キマグレン、美しい夕日が祝した『再会と再開』の瞬間 9年ぶりにファンへ贈る歌声と感謝の想い
MCでは、ファンへの感謝とともにライブ『夏のアンコール』開催の発表も
キマグレンの代表曲であり、彼らの存在をシーンに強く刻み付けるきっかけとなった「LIFE」からは、スマホでの撮影がOKに。KUREIも自らスマホを持ち、Instagram Live(インスタライブ)をしながらの歌唱となった。客席から海の家にまでを練り歩きながら歌うKUREIと、ステージ上でファンの笑顔を眺めながら歌声を飛ばすISEKI。そのテンション高いパフォーマンスに対し、オーディエンスはタオルを振って応戦。ライブは猛烈な盛り上がりを見せていく。ふと空を見上げれば、ライブ開始から降り続いていた雨は上がり、うっすらと晴れ間が覗いている。 「晴れたよー!」と歓喜の声を上げるキマグレン。その喜びを噛み締めるように、2人はギターを弾きながらミディアムバラード「約束の丘」を丁寧に届ける。後半に用意されたパートでは、ISEKIとKUREIが目を合わせながら〈おかえり〉〈ただいま〉と言葉を交わしていく。傾きかけた太陽から注がれる柔らかな光と相まって、感動的なシーンを描き出した。 最後のMCでは、KUREIが母親を亡くしたことがキマグレン再結成の大きなきっかけになったと語る。その上で、またキマグレンを再開できたことへの感謝を伝えた。 「キマグレンがこういう形でもう一回、みんなの前に立つことができたのはすごく幸せなこと。本当にありがとうございます」(KUREI) 「この9年間で2人が出会った人たち、僕らを支えてくれた人たち、本当にありがとうございます。幸せです。この9年間がなかったら、本当の意味で幸せっていうものが何かわからなかったと思います。いろんなことに気づかせてくれてありがとうございます」(ISEKI) その後、『夏のアンコール』と題したライブを11月29日にBillboard Live YOKOHAMAで開催することを発表。次に会える約束をしてくれた2人は、ラストソングとして「SUKI」をプレイ。クラップや大合唱でこの日一番の盛り上がりを生み出し、ライブは幕を閉じた。終演後、空には美しいオレンジ色に輝く夕日が顔を出していた。それはまるで、キマグレンのこれからの歩みを照らすような柔らかな光だった。
もりひでゆき