「自分の住んでいる場所は大丈夫」は危険!災害の多い日本に暮らす今大切な「防災の心得」
離れ離れになっても必ずまた会えるように
外出中に災害が起こったら、一番心配なのは、家族の安否だろう。 職場や学校など、家族が別々の場所で被災した時のために、日頃からいろいろ話しあっておくことが大切! 災害時には、被災地の電話回線が混雑し、つながりにくくなる。 電話がつながらない時の安否確認方法としては、「117」の災害用伝言ダイヤルがある。 また、LINEは電話回線がつながらなくても、インターネットにつながっていれば利用できる。日頃から、家族のLINEグループを作っておけば、災害時のホットラインとして有効だ。 震度6以上などの大災害が発生すると、ホームタブに「LINE安否確認」という赤い枠が出現し、タップするだけで、友だちに状況を共有できる機能もある。ネットで使い方を調べておこう。 スマホが使えなくなった時のために、家族の集合場所を決めておくことは、絶対に必要だ。「連絡がつかなかったら、○時から○時まで、○○駅の前に」……など。すれちがい防止のために、できるだけ具体的に決めておくこと。 離ればなれになっても、必ずまた会えるように。 何があっても、どんな時でも、家族が一緒にいることが、一番心強いのだから。
避難所にある性被害の現実
ところで、災害時の「心得」として、ベテラン防災士が、強く主張したことがある。それは、「避難所には、なるべく行かない方がいい!」ということだ。 災害時には、「避難所」が頼みの綱。 とはいえ、その環境は、必ずしも良いとは言えない。 暑さ寒さ、食事やトイレ不足の問題。限られた空間で、他人と一緒にいるストレスなどなど……。 そして、あまり報道はされていないが、避難所には、大きな「危険」があるという。 それは、「性被害」。 残念なことだが、被災地には、善意の人たちだけでなく、よからぬ人間も集まってくる。それは、防災士の間では周知の事実なのだそうだ。 健康面やメンタル面、そして犯罪に巻きこまれるリスクを考えると、できれば避難所には行かず、家でがんばることをお勧めするという。 先にご紹介した「備え」や「防災ごはん」は、そのためのものだ。 だが、家が倒壊したり、津波や山崩れなど、危険な状態が考えられる場合には、やはり避難せざるを得ない。その時の、「避難所での心得」は重要だ。 まずは、女性や子供の被害が多い「性加害」を防止するために注意すること。 女性は、避難所ではボディラインを極力ださないようにする。 衣服や持ち物は、ユニセックスなものを身につける。長い髪はしばって帽子に入れるなど。 ご自身だけでなく、娘さんのいる方は、特に気をつけてほしい。 本来なら、だれでも好きな格好をしていいはずで、性被害がないように好きな格好をしないようにするのはおかしな話なのだが、、。それで狙われることが多いのが「現実」なのだという。 また、できるだけひとりにはならない。 お子さんを決してひとりにしない。 トイレに行く時は、必ず2人以上で一緒にいく。屋外の簡易トイレに行く時は、特に注意が必要だ。 他人を疑うのは嫌なものだが、非常時には、何が起こるかわからない。 自然災害以外の「二次被害」遭わないように、しっかり気を引きしめておこう。