竹内涼真、変わらぬ“歌うま”ぶり!菅田将暉ら歌う役者ブームのなか抜き出る「最大の強み」を持つワケ
ついに歌手デビューか!? 竹内涼真が9月10日放送の『バナナサンド』(TBS系)に出演。人気コーナーのハモリ我慢ゲームで「レイニーブルー」(德永英明)と「田園」(玉置浩二)で変わらぬ歌うまぶりを披露しました。
歌う役者ブームのなか竹内涼真は逸材
これまでにも「LOVE SONG」(CHAGE and ASKA)や「ボクノート」(スキマスイッチ)、「LA・LA・LA LOVE SONG」(久保田利伸 with ナオミ・キャンベル)などの名曲を歌い、視聴者を驚かせてきた竹内。最近はミュージカルでも主演を務めるなど、着実に“歌うま俳優”としての認知度を高めてきました。 近年は男女ともに歌う役者ブームです。ミュージシャンとしてもヒット曲を持つ菅田将暉や北村匠海を筆頭に、司会業もこなす松下洸平。女優では上白石萌歌、萌音の姉妹に、ギターを弾く姿がかっこいい池田エライザや、星野源とのセッションでも達者な高畑充希など、多士済済です。 しかし、“歌手、竹内涼真”はこの激しい競争の中で抜きん出るだけの逸材です。期待も込めて、その素晴らしさを考えてみたいと思います。
最も大事な音楽に向いた声、それが最大の強み
歌手に必要な要素とは何でしょうか? 確かな音程、リズム感、音域の広さ、声量。色々あると思いますが、大前提として音楽に向いた声を持っていなければ話になりません。わかりやすく言えば、聞いていたい声であるかどうか、ということです。竹内涼真は最も大事なものを持っています。 湿り気と、ほんのわずかのかすれ具合。この絶妙なブレンドが、ただキラキラと元気がよいだけでなく、音楽の侘び寂び(わびさび)を引き出している。フレーズごとの無意識の引き算が色気を生んでいるのですね。 これは技術ではなく、勘所(かんどころ)と呼ぶべきものでしょう。教えられてもできないことを、自然にできている。それが竹内涼真の歌の最大の強みなのです。 “上手いのになぜか売れないよね”という歌手がいると思います。そういう人は、残念ながら肝心なものが欠けているのです。音程やリズム、節回しやボリュームの調節など、聞く人が頭で理解できる技術は持ち合わせているのだけど、味わいがない。レシピを正確に再現しただけでは美味しい料理が仕上がらないのと同じことですね。 竹内涼真は、全体の味わいを声で表現することができるのです。