前回初戦敗退から熊本勢初の準優勝 強豪相手に惜敗した慶誠の主将「自分を初めて褒められるかな」【ウインターカップ女子】
◆バスケットボール・全国高校選手権ウインターカップ女子 慶誠54―59京都精華学園(28日、東京体育館) ■〝リアル〟広瀬すずに困惑!?「どえらい可愛かった」【写真】 最後の最後まで諦めなかった。熊本県勢として初めて決勝に進んだ女子の慶誠が、3連覇した京都精華学園を追い詰めた。岸希主将(3年)は「勝って終わりたかったのは一番だけど、こんないい舞台で戦えて仲間に感謝しています」と泣いた。 何度引き離されても食らいついた。最終クオーターの47―54、残り約4分で大黒柱の留学生ロージョバ(同)が五つ目のファウルで退場になるピンチになるも、その後一丸で2点差に詰め寄った。ただ残り21秒で3点シュートを決められて力尽きた。 前回は1回戦負けだった。それでも今夏の全国総体で8強入りし、全国の強豪が集うリーグ戦で4位と躍進。敗戦で味わった悔しさを糧に力をつけた。1年時から引っ張る岸主将は「自分を責めることが多かったけど、自分を初めて褒められるかな」と話した。 岸とローを中心に全員が成長を遂げた上で展開した快進撃は、同校のみならず熊本県のバスケにとっても大きな足跡となった。右田卓也監督は「自分の想像を本当に超える結果と、プレーをしてくれた」と話し、快挙を成した教え子をねぎらった。