【体操】「人生が変わった」萱和磨28年ロス五輪へ再出発「進化し続けないと金メダルは取れない」
パリオリンピック(五輪)体操男子団体総合で日本の金メダルに貢献した萱和磨(28=セントラルスポーツ)が、31歳で迎える28年のロサンゼルス五輪へ向けて進化をテーマに掲げた。 28日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を公開。2大会連続の出場となったパリで主将を務め、チームを頂点へ導いた1年について「自分の人生がほんとに大きく変わった1年」と振り返った。最終種目の鉄棒で大逆転を呼び込んだ場面を「ほんとにあの瞬間は忘れられない」と回想。「今までやってきて良かったなと思いましたし、今まで経験できなかったようなことができて、今後のキャリアにおいてもすごくいい経験になった」と胸を張った。 再出発を図る。パリでは人生を懸けて臨んだ分、「安易に体操を続けるとは決めたくなかった」と大会後2カ月は進退を決めかねていたという。それでも「大きなケガはしていないし、まだできる。まだ、やりたい」と4年後を目指す決断を下した。来年から跳馬以外の種目で技の数が10から8に減る大幅なルール変更があり、「絶対に進化し続けないと金メダルも取れない」ときっぱり。団体連覇、そして個人総合のメダル獲得のためには「金メダリストのプライドを捨てる」とし、「パリで得られた経験を生かして、変えていきたい」と力を込めた。