開幕が不透明な今だからこそ、高い年俸をもらっている選手にはそれに見合った行動が求められる【張本勲の喝!!】
限られた環境でもやるのがプロだ
各球団とも自主練習を余儀なくされるなど制限はあるが、プロとしてやれることはいくらでもあるはずだ
いまだ新型コロナウイルスの感染拡大が終息する気配はない。緊急事態宣言が出され、4月17日の12球団による代表者会議ではプロ野球の5月中の開幕を断念し、交流戦の中止も決まった。命にかかわる国家の一大事、世界の一大事なのだから致し方ないことだ。世界中の医師、医療に携わる人たちが集結してウイルスをやっつけるべく努力している。われわれも、それぞれができることをやっていくしかない。 開幕の時期は不透明なままだが、見えない敵が相手なのだから万全を期すことが先決だ。今は儲かる儲からないを言っているときではない。とはいえ、このままの状態が続けば球団経営が圧迫されていくことも目に見えている。 これを書いている時点でNPBは12球団125試合の開催を目指しているようだが、今のままの状態が続けば簡単なことではないだろう。リーグ優勝の重みを保つためにもせめて100試合は行いたいところではあるが、現実的には70、80試合にまで減らすことも考えなければならなくなる。個人的には反対だが、無観客での開催などという話もある。そうなれば、ますます球団の経営は厳しくなっていく。球団だけではない。例えば球場で働いている人などは仕事がない状態だ。そういった人たちには絶対に何かしらの保障をしてやらなければならない。 そのためにも、選手たちには・・・
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週刊ベースボール